EU首脳会議 ウクライナを巡り欧州が戦略的試練に直面

(VOVWORLD) - 今回の首脳会議で特に注目されているのは、ウクライナ向けの財政支援をめぐる協議です。この支援資金は複数の財源から拠出されるとみられており、その中には欧州で凍結されているロシア資産の活用も含まれています。
EU首脳会議 ウクライナを巡り欧州が戦略的試練に直面 - ảnh 12025年12月18日、ベルギー・ブリュッセルで開催されたEU首脳会議の合間に、アイルランド主催で北欧・バルト諸国との会合に出席する欧州の首脳ら(写真:REUTERS/Stephanie Lecocq)

欧州連合(EU)の首脳会議が、12月18日から19日にかけてベルギー・ブリュッセルで開催されます。これは、今年最後の主要なEU行事となり、凍結されたロシア資産をウクライナ支援に活用する是非をはじめ、国際情勢が大きく変動する中での欧州の地政学的・経済的役割を方向づける重要な議題が話し合われる見通しです。

今回の首脳会議で特に注目されているのは、ウクライナ向けの財政支援をめぐる協議です。この支援資金は複数の財源から拠出されるとみられており、その中には欧州で凍結されているロシア資産の活用も含まれています。

EUは現在、約2100億ユーロ相当のロシア資産を管理しており、そのうち約1850億ユーロがベルギーにある証券決済機関「ユーロクリア(Euroclear)」を通じて保管されています。残りはフランス、ルクセンブルク、ドイツ、スウェーデンに分散しています。

これについてベルギーは、ロシアによる報復措置の可能性を含め、法的および金融上のリスクに強い懸念を表明しています。そのため、ベルギー政府は、単独の国が責任を負うのではなく、EUとしての共同保証が必要だとの立場を示しています。

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