中部高原地帯テイグエン地方一帯には季節風が強く吹き、梅や桃の花が満開になると、祭りのシーズンがやって来ます。祭りは年末から年の始めにかけて行われ、銅鑼とシンバルの音色が村中に響き渡ます。
エデ族は輪廻転生の考えを持つことから、人生の通過儀礼は様々です。これらの儀礼は神と祖先に存在と発展を告げるため、行われるものです
エデ族の彫刻・造形芸術は題材からレイアウト、素材まで統一性を表しています。また、建築物に取り入れられる模様は生活に馴染みのある太陽や花、葉、動物などです。
エデ族の叙事詩は農作文明により生み出されたものです。それは韻(いん)を踏んだ長い物語であり、身ぶり手ぶりのアクションを加えて表現されます。
中部フーイエン省に住むチャム族やバナ族などと違って、エデ族は今も錦織の伝統色を維持、発展させています。長屋にはバスケットや鳥獣捕獲器具のほか、織機は欠かせないものです。
中部高原地帯テイグエン地方や沿海地域周辺などに住むエデ族の人々は、似たような生活スタイルと文化を保っています。エデ族の人々は服装や言語などを通じて、伝統文化の保存に取り組んでいます。
すでにお話ししてきたようにエデ族の母系社会の特徴の一つは長屋にあります。この長屋は一家の何世代にも渡る共同家屋であり、娘が結婚するたびに、家を繋ぎ、建て増しされます。
エデ族の母系制の特徴は、家族や社会関係から建築、楽器にも表われています。この特徴はまた、婚姻の風習にも示されています。
エデ族は大昔から中部と高原地帯テイグエン地方に居住し、独特な文化を誇っています。エデ族の源は叙事詩や建築物、造形芸術、民間文化などで反映されています。また、現在もエデ族は母系社会を維持しています。
シピシ祭りは西北部、中でもソンラ省に住む白タイ族の最大の年中行事です。「シプシ」とはタイ語で14を意味します。
文化は常に社会と民族の発展、日常生活と密接に結び付いています。また、それぞれの民族文化は民族色を表すものであるとみられます。
北部山岳地帯ディエンビエン省に足を運ぶと、誰もが同地に居住している各少数民族の伝統衣装から住居、儀式に至るまで文化価値は昔のまま保たれていることに驚くことでしょう。
西北部に足を運ぶならば、桃の花、スモモの花が満開する時の美しい風景を眺められる一方、タイ族の伝統的なスエ踊り(Xoe)を堪能することもできます。この舞踊はただの踊りであるだけでなく、感情を表現するものでもあるとしています。
北部山岳地帯デイェンビエン省、ディエンビエン県、ムオンファン村に行く道の両側に黄色い畑が広がっています。今のところ、ムオンファン村に住むタイ族の各家庭はいずれも新米の収穫を祝う儀式を準備しています。これは古来から伝わる民族の風習です。
タイ族には黒タイ族と白タイ族がありますが、民族衣装は基本的に似ています。しかし、黒タイ族の女性の特徴を上げるとすればピエウ(Pieu)というスカーフです。
タイ族は一ヶ所だけではなく、あちこちに住んでいますが、民族衣装は居住地の風俗習慣や審美感などによって異なります。今日のこの時間は北部山岳地帯のディエンビエン省、ムオンライ県に住む白タイ族の民族衣装をご紹介します。
タイ族の高床式の住居は自然と宇宙の取れた調和を象徴しています。黒タイ族の高床式の家は山の中腹に沿って建てられ、西北部の山林の美しさを作り上げています。
タイ族は主にライチャウ省、ディエンビエン省、ソンラ省、ホアビン省、タインホア省、ゲーアン省など、北部山岳地帯や北中部に集まっています。言語はテ イ・タイ語系に属し、独自の文字があります。タイ族の人々は広い平野や山々の近く、川沿などで集って暮らし、稲作に従事しています。
中部フーイエン省の山岳地帯にあるドンスアン県に住むチャム族のチャムホロイグループは祭りを開催する時、よくダブルドラムを演奏します。祭りの賑やかな雰囲気の中で太鼓の音色は遠くまで響き、人々の心をとりこにしています。
チャム族の民族衣装はその機織技術や審美感、文化、宗教の特徴を示しています。チャム族の社会においてそれぞれの階級は独特の衣装を着用し、チャム族の豊 かで多様な民族衣装を作り出しています。今日はそんなチャム族の衣装の中の一つ女性のロング・ジャケット、長い上着をご紹介します。