クアンニン省立博物館・図書館がこのほど、夜間体験イベントシリーズの試験運用を開始しました。ベトナム北東部、世界遺産ハロン湾を望む港町ハロンで、新たな夜の楽しみ方が生まれています。

クアンニン省立博物館・図書館は、ハロン地区のチャン・クオック・ギエン通りに位置します。巨大な石炭の塊を思わせる黒いガラス張りの外観が印象的なこの施設には、炭鉱の大地が誇る3万点以上の歴史的・文化的遺物が収蔵されています。

夜間イベントの目玉は、「ナイトミュージアム・遺産の旅」と銘打った体験ツアーです。昼間の通常見学とは異なり、芸術的な照明や音響、最新の映像演出を通じて、クアンニン省の歴史、文化、自然を探訪できます。展示遺物には音声解説つきのQRコードも設けられ、より生き生きとした体験が楽しめます。

ある日曜の夜、家族とともに訪れたハロン市民のグエン・トゥアン・フォンさんは、夜間開館の知らせを聞いてさっそく足を運んだといいます。3階のジオラマの前で甥や姪たちに石炭採掘の風景を説明しながら、次のように話しました。

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「昼間は来場者が多く、子どもたちはゆっくり資料を読む時間がありません。夜は気候も過ごしやすく、空間もゆったりしていますね」

バクニン省から訪れた観光客、レ・ドゥック・チュオンさんも初めての夜間開館日に博物館を訪れました。

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「ここには歴史的遺物がたくさん保存されています。夜の博物館体験はなかなか新鮮で楽しかったです」

クアンニン省古美術品協会副会長のファム・タイン・タムさんは、夜間開館について次のように評価します。

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「夜は空間が静寂に包まれ、昼とは違う趣があります。専門テーマの展示も充実してきています」

夜間見学ツアーと並行して、「絶景の中で本を読む」と題した読書文化空間も開設されており、歴史、文化、文学など幅広い分野の2200冊以上が揃っています。夏休み期間中は、子ども向けに読み聞かせや絵画体験なども実施されます。週末には人気アニメ映画の上映会もあり、サムやテンといった伝統芸能、操り人形劇なども公開されます。

博物館・図書館の業務部門副部長、ド・タイン・マイさんは次のように語ります。

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「来場者の皆さんに、クアンニン固有の文化空間に溶け込んでいただきたいと思っています。旅行会社にも積極的に新商品を紹介し、印象に残る体験を提供できるよう努めています」

夜間イベントシリーズは毎週金曜・土曜・日曜の午後5時から午後10時まで開催されます。博物館・図書館は10月30日広場や展示センターとも一体的につながっており、ハロンの夜を彩る連続した文化体験が楽しめます。

観光客がより多様な体験を求める時代のなかで、この取り組みが地域観光の新たな魅力となることが期待されています。