「現代ポッドキャストの戦略と制作――ABCの経験から」
に参加する記者・編集者たち。
ラジオの伝統的な放送で届けられる情報がある一方、ポッドキャスト、動画、デジタルプラットフォームで発信されるコンテンツもあります。そして今、ジャーナリストの情報収集や取材・制作のあり方そのものを変えつつあるテクノロジーもあります。ベトナムの声放送局・国際放送部VOV5の若い記者・編集者たちは、こうした変化の波に主体的に乗り、新しいツールを取り込みながら対外発信の力を高めようとしています。
(ポッドキャスト・デジタルコンテンツの音声)
多言語ポッドキャスト、デジタル向けコンテンツ、ショート動画の試みは、近年の報道デジタル転換の中で国際放送部が進めている新しい方向性です。新しいメディア環境に応えるため、多くの若い記者たちは原稿の執筆・編集・番組進行にとどまらず、動画の撮影・編集、デジタルコンテンツの制作、複数プラットフォームへの配信まで一手に担うようになっています。海外ベトナム人向けプログラム・デジタルコンテンツ課の編集者、ドゥック・アンさんは次のように話します。
業務スキル向上のための研修を
積極的に開催しています。
(録音:ドゥック・アンさんの言葉)
「以前はショート動画一本を仕上げるために、字幕作成・音声処理・画像編集といった作業をほぼ手作業でこなす必要がありました。今はこれらを補助してくれるツールがあり、制作時間をかなり短縮できます。撮影から編集まで一人でこなすマルチメディア記者にとって、これは大きな助けになっています。」
同じ部門の編集者、レー・チーさんはテクノロジーの意義を次のように語ります。
(録音:レー・チーさんの言葉)
「私が一番ありがたいと思うのは、技術が代わりに仕事をしてくれることではなく、より多くのアイデアを試せるようにしてくれることです。時間のかかっていた作業が効率化される分、創造性を発揮し、コンテンツをより生き生きとしたものにする余裕が生まれています。」
テクノロジーの活用が若い世代の創造空間を広げていることは、実際の業務からも見えてきます。こうした環境への適応が、記者・編集者にとって学び続けることを日常的な課題にしています。
(AI研修の音声)
AI人工知能、ポッドキャスト制作、マルチメディアジャーナリズムのスキルなど、国際放送部ではこれまでさまざまな研修が開催され、多くの若い記者・編集員が参加してきました。得た知識は理論にとどまらず、情報収集・資料処理・コンテンツ編集から、ウェブサイトやSNS向けの制作まで、日常業務に積極的に活かされています。東北アジア課・韓国語プログラム編集者のホン・ゴックさんは次のように語ります。
参加する記者・編集者たち。
(録音:ホン・ゴックさんの言葉)
「新しい技術の習得は得意な方ですが、それを仕事にどう正しく活かすかは若い編集者にとって一つの課題です。研修を通じてポッドキャスト制作やAIの適切な活用法を学び、スキルだけでなく、デジタル時代のジャーナリズムへの考え方自体が変わりました。」
同じ北東アジア課・日本語プログラム編集者のタイン・トゥアンさんも研修の意義を次のように話します。
(録音:タイン・トゥアンさんの言葉)
「AIを日常業務のサポートツールとして使いこなす方法を多く学べました。記事の構成案の提示、長い資料の要約、表現のチェックなど、作業の一部をより速く、主体的に進められるようになっています。技術を冷静かつ実践的に、自分の業務に合った形で活用することを学んだのが一番の収穫です。」
(クリック音・音声編集の音)
研修を通じて若い記者・編集員たちが得たものは新たなスキルだけではありません。それ以上に重要なのは、目まぐるしく変わるメディア環境に主体的に適応しようとする姿勢です。学ぶことを厭わず、試すことを恐れず、変化を受け入れる精神は、国際放送部の若い記者・編集員たちの気概となりつつあります。フランス語課の編集者で、国際放送局・ホーチミン共産青年団書記のトゥイ・リンさんは次のように述べます。
(録音:トゥイ・リンさんの言葉)
「デジタル転換とAIがジャーナリズムに深い変革をもたらしている今、若い団員が新技術の習得を先導し、現代的な取材・制作手法を試み、組織の中に革新の精神を広める先駆けとなることを目指しています。ただ、技術はあくまで補助ツールにすぎません。対外情報活動の核心は、正確さと、ベトナムの真実の物語を世界に向けて語り、広める力にあります。」
テクノロジーは取材・制作の手法を変えても、創造性・責任・職業的な気概は何ものにも代えがたい価値であり続けます。VOV5国際放送局の若い記者・編集員たちは今日も、この二つを両立させながら、新しいアプローチでベトナムの物語を世界へ届けています。
