現場の音
今回のフェスティバルには、およそ3000人の芸術家や出演者、100人の職人、そして伝統文化の継承・実践に取り組む人々が参加しました。伝統芸術と現代芸術が融合する、多彩な文化空間が作り出されました。
第2回タンロン・ハノイ・フェスティバルは、2025年に開催された第1回フェスティバルの成果を受け継ぐ一方、内容と開催方法の両面で新たな試みを取り入れました。
ハノイ市文化・スポーツ・観光局のレ・ティ・アイン・マイ副局長は、次のように強調しています。
【テープ】
「2026年のタンロン・ハノイ・フェスティバルでは、引き続き遺産を基盤としながら、遺産が現代の暮らしの中でどのように受け継がれ、広がっていくのかというプロセスをより重視しています。フェスティバルの会場も、より広く、多様になりました。ハノイの文化施設や歴史遺産、公共空間と結びつけ、タンロン皇城、文廟・国子監、ハノイ博物館、伝統的陶磁器の村バッチャン、ホアンキエム湖周辺などで、さまざまな活動が行われました」
フェスティバルで「遺産の流れ」のテーマが音楽や光、テクノロジー、ファッション、インスタレーション・アートなどを通じて、鮮やかに表現されました。2026年のタンロン・ハノイ・フェスティバルの総合演出を担当したファム・ホアン・ザン氏は、次のように話しています。
【テープ】
「第2回タンロン・ハノイ・フェスティバルは、豊かな芸術プログラムで構成されています。その中心となるのは、遺産とアイデンティティへの誇り、テクノロジーによる創造、そして国際交流と発信という3つの柱です。今回の大きな特徴は、単に地方レベルのイベントにとどまらず、国際的な文化ブランドへと発展させることにあります」

2026年のフェスティバル開幕式で出演した歌手、クアック・マイ・ティさんは、次のように話しています。
【テープ】
「私は『遺産の炎をともす』という歌を披露しました。新しい作品で、歌手のトゥン・ズオンさんと一緒に歌いました。演出にも力が入っていて、とても壮大なステージになりました。開幕式では、遺産から受け継がれてきた文化の流れを、観客の皆さんにもはっきり感じていただけたと思います」
フェスティバルを訪れたハノイ市民のドアン・ラン・アインさんは、次のように話しています。
【テープ】
「タンロン・ハノイ・フェスティバルは、私たち若い世代に、文化や遺産への愛情を呼び起こしてくれました。会場はきらびやかで、色彩も豊かでした。伝統と現代が融合したさまざまな演目が、とても印象に残りました」
今回のフェスティバルには、国内の多くの芸術団体に加え、インド、日本、韓国の芸術団体も参加しました。
タンロン皇城で開催された国際芸術交流会には、さまざまな国の音楽が融合する、多彩なステージが繰り広げられました。
ベトナムの伝統音楽と韓国のサムルノリ、日本の三味線とビートボックス、さらにインドの民俗芸能バングラやギダと交互に披露され、独特の「音楽の饗宴」を作り出しました。日本の芸術団体の一員として参加した和田達也(ワダ・タツヤ)さんは、次のように話しています。
【日本語のテープ】
「今回が初めてのベトナム訪問です。タンロン皇城とハノイは、とても活気に満ちていると感じました。私たちは3人で来ました。私はビートボックスを担当し、口からさまざまな音を出して、ダンサーや楽器奏者と一緒にパフォーマンスを行います。日本の伝統芸術に現代的な要素を組み合わせて、観客の皆さんに楽しんでいただきました。今回の訪問を通じて、両国の文化交流をさらに深め、より幅広く発展させていきたいと考えています」

今回のタンロン・ハノイ・フェスティバルでは、タンロン・ハノイの長い歴史と学問を重んじる伝統を象徴する文廟・国子監での芸術プログラムも大きな見どころとなりました。
ここでは、歴史や文化を芸術、体験と結びつけることを重視したさまざまな企画が行われました。また、フェスティバルでは、陶器の村として知られるバッチャン村も舞台となりました。「陶器の響き」と題した芸術プログラムでは、陶器という素材や陶器製の楽器から生まれる音を取り入れ、伝統的な職人文化を新たな方法で体験できる機会を提供しました。
フェスティバルを訪れたフンイエン省出身の観光客、カオ・ミー・カインさんは、次のように話しています。
【テープ】
「Z世代の私たちは、会場のデザインや装飾によって、とても印象的なフェスティバルだと感じました。このようなフェスティバルを、これからもっとたくさん開催してほしいです」
タンロン・ハノイ・フェスティバルは、毎年開催される文化イベントです。
ハノイ市は今後、このフェスティバルを首都を代表する文化ブランドへと発展させ、伝統文化の遺産を現代の暮らしの流れの中に生かしていくことを目指しています。