去る6月29日、「ハノイ市の100年先を見据えたマスタープラン」が公表されました。これは単なる経済的なイベントにとどまらず、新たな時代におけるハノイの発展の方向性を示す事実上のマニフェストでもあります。ハノイは今後、主体的かつ自信に満ちた姿勢と高い志を抱き、豊かな歴史と文化、高い文明、現代性、そして住民の幸福を兼ね備え、世界の都市の中でますます存在感を高める首都の構築を目指し、新たな発展への歩みを踏み出しました。
これまでのハノイのマスタープランは10年、20年、あるいは30年の周期で策定されるのが一般的でしたが、今回「ハノイ市の100年先を見据えたマスタープラン」を策定したことは、長期的な視点に立った新たな戦略的発展の思考を示すものです。これは、単に都市の成長を描いた設計図であるだけでなく、将来に向けて強靱で現代的な首都を築き上げたいという強い願いを具現化したものでもあります。
ハノイ市人民委員会のヴー・ダイ・タン委員長は次のように述べています。
(テープ)
「政治局の決議は、首都ハノイが国の政治・行政の中枢としての役割、そしてホン川デルタ地域、および全国の成長の牽引役としての役割を十分に発揮するための戦略的方向性を定めています。また、2026年に施行された『首都法』は、地方への権限委譲や、特殊政策を数多く盛り込んだ新たな法的枠組みを構築しました。これにより、ハノイ市には、資源の調達、インフラ整備、開発空間の再編、さらには戦略的プロジェクトの実施において、より大きな自主権が与えられることになります。これは、現在のハノイにとって極めて重要な競争上の優位性です」
このマスタープランに基づき、ハノイはホン川を主要な生態系・文化の景観軸とし、「多層・多重・多極・多中心」モデルに沿った空間発展構造を採用します。具体的には、9つの成長極、9つの大規模中心地、9つの発展軸が形成されることになります。
ハノイ市計画建築局のグエン・チョン・キー・アイン局長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「私たちは『インフラがマスタープランを先導する』と位置づけています。ハノイの基幹インフラシステムを整備し、都市鉄道路線を拡充するとともに、環状道路の整備を完了させ、さらに次の段階へと進めていきます。これは計画における『多層・多重』という考え方の一部です。また、ハノイのマスタープランの中で、低空域空間の活用を明確に打ち出した点も、これまでにない新たな試みです。この『低空経済』は、無人航空機や空飛ぶタクシーなどの運行が管理される高度1000メートル以下の空間での経済活動を想定しています」
マスタープランのなかで、ハノイ市は複数の分野への投資誘致を優先的に進める方針です。それらは、戦略的な交通インフラ、公共交通志向型都市開発(TOD)モデルに基づく都市整備、ハイテク・半導体・人工知能(AI)・データセンター、次世代産業団地、スマート・ロジスティクス、クリーンエネルギー、循環型経済、文化産業、観光、そして質の高い医療や教育などです。
グエン・チョン・キー・アイン局長はさらに次のように明らかにしました。
(テープ)
「科学技術、イノベーション、そして国家のデジタルトランスフォーメーションの画期的な発展に関する政治局決議第57号に基づき、ハノイはデジタル経済の要素をマスタープランに盛り込んでいます。さらにハノイは、『街のなかの森・森のなかの街』『街のなかの農村・農村のなかの街』をコンセプトとする都市空間づくりを進め、都市部と農村部の調和のとれた発展を目指します」
一方、ハノイ市人民委員会のヴー・ダイ・タン委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ハノイ市は、国内外の企業や投資家の皆様に、引き続き共に歩んでいただくよう呼びかけています。イノベーションセンター、ハイテク産業団地、金融・商業・サービス・物流センターを共に構築し、現代的なインフラシステム、環境に優しくスマートで住みやすい都市を共に創り上げていきましょう。皆様の投資判断の一つひとつが、今後何十年にもわたる首都の姿を形作ることになります。そして、それぞれのプロジェクトの成功が、ハノイを地域における活力ある発展の中心地へと育て上げ、ひいては発展し、強大で繁栄するベトナムを築くという大きな志の実現に貢献することになります。ハノイは、より多くの投資プロジェクトを歓迎するだけでなく、企業の皆様と共に、今を生きる世代、そして未来の世代にとって『住むに値し、投資するに値し、そして貢献するに値する首都』を創造したいと願っています」
100年先を見据えた発展ビジョンのもと、ハノイは「グローバルに接続された都市」、さらには地域において高い競争力を持つ「イノベーション、金融、商業、サービスの中心地」となるための強固な基盤を築きつつあります。
ハノイは今後、その牽引役としての役割を確立し、首都圏全体および全国に対して強力な波及効果をもたらすことで、世界中の投資家を引きつける魅力的な目的地、そして知恵、技術、資源、新たな開発アイデアが集う場所へと成長していくでしょう。
