デジタル資産(Digital asset)とは、デジタルデータの形で存在し、電子機器やインターネットを通じて作成・保存・管理されるあらゆる資産を指します。世界では、金や不動産などの伝統的な資産をデジタル化するために、ブロックチェーン技術が広く活用されています。この手法により、資産を小口化して投資することが可能になるほか、流動性が高まり、24時間365日の国境を越えた取引が可能になります。

ベトナムは、デジタル資産の受容度や関心度において世界トップクラスの国々に名を連ねています。現在、国内のデジタル資産市場は比較的活発に発展している一方で、この分野の法枠組みは依然として形成の過程にあります。そのため、国際的な経験を研究し、学ぶことが急務となっています。ベトナムは、関連する法律文書やガイドラインの公布を通じて、この分野の法的な環境を段階的に整備しています。

ベトナムブロックチェーン・デジタル資産協会のグエン・ヴァン・ヒエン副会長兼事務局長は、次のように述べています。

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「ベトナムは、暗号資産を法的に認めた世界で46番目の国です。ベトナムにはすでに『デジタル技術産業法』があり、その中でデジタル資産と暗号資産の定義が明確にされています。さらに大きな進歩として、ベトナムには『人工知能(AI)法』も制定されています」

法枠組みを完成させ、効果的な監視メカニズムを構築し、質の高い人材を育成することは、暗号資産市場が透明性、安全性、そして持続可能性を持って発展するための決定的な要因となります。

世界規模でデジタル資産および暗号資産市場が急速に発展する中、主要な国や経済圏は、リスクを制御しつつデジタル資産の可能性を切り拓くために、それぞれ異なる法枠組みを構築してきました。国際的な経験から、すべての国に最適となる単一のデジタル資産管理モデルは存在しないことが分かっています。したがって、ベトナムは国内の経済実態や金融システムの状況に適した管理アプローチを選択する必要があります。

アメリカや欧州連合(EU)のような包括的かつ厳格な法枠組みをすぐに適用するのではなく、ベトナムはシンガポールの「リスクや経済機能に基づいた柔軟なアプローチ」を参考にすることができます。具体的には、金融システムへのリスクを抑え、消費者を保護するために、デジタル資産に関連する仲介活動やサービス、特に取引プラットフォーム、保管、決済の管理に重点を置くべきです。

農業はベトナム経済の支柱であり、資産の暗号化を通じてベトナムがデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上での競争優位性でもあります。1Matrix社の戦略ディレクターであり、ベトナムブロックチェーン・デジタル資産協会のフィンテック応用専門家でもあるギエム・ミン・ホアン氏は、次のように述べています。
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「トークン化の潜在能力が非常に高く、ベトナムで適用可能な4つの資産グループは、債券、金、不動産、そして農業です。特にベトナムは非常に大きな農産物輸出能力を持っており、その中には米、コーヒー、コショウなど、資産のトークン化に適した品目が含まれています。これらはいずれも長期保存が可能で、世界の商業プラットフォームで容易に取引できる製品です。また、カーボンクレジットも、ベトナムが国際資本市場に参入する上で優位性を持つ製品です。これにより、ベトナムはグリーン経済やクリエイティブ経済を推進するための財源を確保することができます」

ベトナムにおける暗号資産市場の発展の潜在能力は非常に大きいものですが、市場を迅速に展開することに加えて、市場に参加する投資家のレベルを向上させるための教育も重要な要件となります。投資家は、基礎的な知識や法的な知識を身につける必要があります。
ベトナムのデジタル資産市場は、政府の主導のもとで厳格な法枠組みを構築するロードマップに支えられ、最初のルールとともに形作られる段階に入っています。これは、デジタル経済における国際経済統合とイノベーションを促進するための必然的な潮流です。