希少な動植物が数多く生息する一方で、地域社会や先住民族文化と結び付いたエコツーリズムの発展にも大きな可能性を秘めています。現在、ザライ省では、この国立公園の価値を保全しながら持続可能な形で活用する計画を進めており、国内外の観光客にタイグエン地方の雄大な自然を紹介する代表的な観光地を目指しています。
現場の音
コン・カー・キン国立公園はザライ省北東部に位置し、プレイク市から北東へおよそ50キロの場所にあります。豊かな自然景観に恵まれたこの場所は、静かな環境での滞在を求める観光客や、自然科学の研究者にとって理想的な目的地となっています。
国道19号線から数キロ進むと、まるで別世界に足を踏み入れたかのような景色が広がります。樹齢数百年を超える巨木が立ち並び、せせらぎと鳥のさえずりが響き渡ります。豊かな植生と澄んだ空気が、日常の喧騒や疲れを忘れさせてくれます。ザライ省人民委員会のファム・アイン・トゥアン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「コン・カー・キン国立公園は、ザライ省だけでなく、ベトナム、そして世界にとっても貴重な自然の宝です。私たちは現在、保全と観光振興を両立させる方策を検討しています。そして世界中の人々に、この素晴らしい生物圏保存地域を訪れていただきたいと考えています。」
(写真:Nguyễn Thảo/VOV)
およそ4万2千ヘクタールの原生林を有するコン・カー・キン国立公園では、森林被覆率が約94%に達しています。園内には1700種を超える植物と約900種の動物が生息し、その中で、多くの貴重な生物があります。
また、この地域はバー川、ダクプネ川、アユン川などタイグエン地方の主要河川の源流域でもあります。気候の安定や水資源の保全、生態系の維持において重要な役割を果たしています。
現場の音
国立公園周辺には地元に住む少数民族バナ族の人々が暮らしています。伝統的なロンハウス、ゴング文化、手織りの織物、そして民族色豊かな祭りなど、独自の文化が今も受け継がれています。雄大な自然と伝統文化が調和し、この地域ならではの魅力を生み出しています。ザライ省観光協会のチャン・ベト・アイン会長は、今後の観光開発について次のように述べています。
(テープ)
「私たちは海と森を組み合わせた新しい観光商品を開発していきます。例えば3泊4日のツアーでは、海岸にあるクイニョン市で2日間、ザライで2日間過ごし、海の魅力と高原の大自然の両方を体験していただきます。このような新しいスタイルのツアーは、国内外の観光客を引きつける大きな魅力になるでしょう。」
コン・カー・キン国立公園のゴー・ドゥック・タン園長は、この地域を環境に配慮した持続可能なエコツーリズムの拠点として発展させたいと考えています。同氏によりますと、それは森林保護や希少生物の遺伝資源の保存につながるだけでなく、公園の持つ特色を生かした観光振興にもつながります。
将来的には、カットティエン国立公園やクックフオン国立公園、バーベー国立公園、カットバー国立公園と並ぶ観光地として認知されることを目指しています。ゴー・ドゥック・タン園長は次のように語りました。
(テープ)
「今後は森林景観と自然資源の保全をさらに強化するとともに、旅行会社との連携を進め、観光サービスやインフラの整備を進めていきます。また、教育や研究を目的としたツアーの試験運営を行い、公園の魅力を研究機関や教育機関にも広く紹介していきます。」
(写真:Nguyễn Ái Tâm/FZS)
今後、ザライ省では厳格な自然保護を継続しながら、道路や観光施設などの基盤整備を優先的に進めていく方針です。すべての開発は環境保護と保全規定を遵守した形で実施されます。
年間を通じて涼しく快適な気候と澄んだ空気に恵まれたコン・カー・キン国立公園は、心身を癒やす理想的な場所です。この貴重な自然と文化を守り、その価値を未来へ受け継いでいくことは、自然から与えられたかけがえのない宝物を次世代へ残すことでもあります。
