フランスのエマニュエル・マクロン大統領の招待を受け、ベトナムのトー・ラム書記長・国家主席夫妻と高級代表団は、9月9日から12日にかけてフランスを公式訪問しています。また、パリで9日から10日まで開催される国際宇宙サミットに出席します。
ベトナム・フランス関係における「新たな高み」の実現へ
トー・ラム書記長・国家主席による今回のフランス訪問は、二国間関係を深化させ、実質的な発展を推進する上で重要な節目となります。2024年のトー・ラム書記長・国家主席によるフランス訪問、および2025年のマクロン大統領によるベトナム訪問を経て行われる今回の訪問は、2024年10月に両国が「包括的な戦略的パートナーシップ」を樹立して以来、きわめて高い政治的信頼関係にあることを改めて示すとともに、経済、貿易、技術をはじめとする分野で実質的な二国間協力が一段と強化されていることを確認することです。
両国の貿易額は2025年には2024年比16.4%増相当の63億米ドルを超え、2026年初頭の5か月間で前年同期比26.9%増相当の30億米ドルに達しました。これは両国経済の結びつきがより深化していることを示しています。同時に、今後の協力における優先分野も明確化されています。具体的には、戦略的自律の推進、ハイテク・産業協力の強化、「公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」に基づくコミットメントの履行、そしてサイバー空間、宇宙、デジタル経済などの新たな領域への協力の拡大が挙げられます。
在フランス・ベトナム大使館のヴー・アイン・ソン商務参事官は次のように強調しました。
(テープ)
「ベトナムとフランスの関係は、協力の枠組みを構築する段階から、実質的かつ深化させた展開へと移行しています。トー・ラム書記長・国家主席による今回の訪仏は、ハイレベルコミットメントを戦略的で具体的な経済プロジェクトへと結実させ、両国関係の転換点を創出するための極めて重要な政治的推進力となるでしょう」
世界情勢が目まぐるしく変化する中、ベトナムとフランスは地球規模の課題に対して多くの共通したビジョンと行動指針を共有しており、国際舞台における互いの役割と地位を益々重視しています。フランスにとってベトナムはインド太平洋地域における信頼できるパートナーであり、ベトナムにとってフランスは欧州連合(EU)との連携を深めるための堅固な窓口です。
マクロン大統領は次のように述べています。
(テープ)
「私たちはベトナムとともに、両国が信奉する国際的な枠組みを真に強化したいと考えています。それは、産業や技術の面において皆様の課題であり、私たちの課題でもある『繁栄の構築』を可能にし、安定かつ信頼できるルールの確立によって国際秩序の尊重を担保し、あらゆる形式の脅かされた秩序や混乱を回避するための枠組みです」
宇宙空間に関する国際協力枠組みの構築
今回のフランス訪問の画期的なハイライトは、ベトナムの党と国家の最高指導者がパリで開催される国際宇宙サミットに出席することです。これは宇宙分野において世界で初めて首脳級で開かれるサミットです。トー・ラム書記長・国家主席が出席することは、人類の未来を形作る宇宙開発競争において、ベトナムが主導的な役割を果たしていく姿勢を示す戦略的な一歩となります。
在ベトナム フランス大使館のオリヴィエ・ブロシェ大使によりますと、ベトナムの党と国家の最高指導者の出席は、宇宙空間のグローバル・ガバナンスに関する法的な枠組みを構築するために国連へ提出する提言をまとめるなど、共通のビジョン確立を目指すフランスや多くの国々、機関の取り組みに対する大きな後押しとなります。
ブロシェ大使は次のように強調しました。
(テープ)
「私たちはベトナムをはじめとするグローバルサウスの国々から、宇宙空間に対するニーズや、宇宙空間の保護、そして『人類共通の財産』である宇宙へのアクセスの確保について、声を聴きたいと考えています。フランスは先進国や宇宙強国だけでなく、現時点では宇宙強国でなくとも、宇宙空間への完全なアクセス権を持つすべての国々と共に協力していきたいと考えています」
ベトナムにとって、宇宙空間は国家の存亡に関わる利益および安全保障に直結しています。トー・ラム書記長・国家主席による国際宇宙サミットへの出席は、外交、国際統合、科学技術振興、イノベーションに関する党の基本的方針を最高レベルで具体化するものです。これにより、ベトナムが宇宙に関する国際協力枠組みの形成に関与する環境が整い、国益の保護と国際社会の公正で持続可能な発展の推進につながることが期待されています。
