今回の訪問は、両国の外交関係樹立から半世紀を迎える節目に行われる、特別な意義を持つものです。
ベトナムとタイは、東南アジアの近隣国です。1976年の外交関係樹立以来、両国関係は多くの節目を重ねながら発展してきました。特に2025年、両国関係が包括的な戦略的パートナーシップに格上げされたことで、ベトナムとタイの関係は新たな段階に入りました。
大きな象徴的意義
国交樹立50周年を迎えるこの時期に、タイ王室が訪問先としてベトナムを選んだことは、伝統的な友好・近隣関係を特に重視していることを示すとともに、最高レベルでの政治的信頼をさらに強め、2025年5月に格上げされた包括的な戦略的パートナーシップを具体化する大きな原動力になるとみられています。
今回の訪問の意義について、駐タイ・ベトナム大使のファム・ベト・フン氏は次のように述べています。
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「この50年間で、タイの国王陛下と王妃がベトナムを国賓として訪問されるのは今回が初めてです。国王陛下ご自身にとっては3回目のベトナム訪問ですが、過去2回は皇太子としての訪問でした。今回は国家元首として訪問されるもので、極めて大きな象徴的意味を持つ節目です。今年に入ってからは、トー・ラム書記長・国家主席もタイを訪問しました。両国の国家元首が同じ年に相互訪問を行うことは、両国と両政府が今後50年、100年にわたって歩みを共にし、二国間の協力関係を育んでいくという、揺るぎない明確な決意を示すものです」
今回のタイ国王陛下の訪問は、両国首脳がこれまで交わしてきたハイレベルの約束を具体化するものでもあり、とりわけ「3つの連結戦略」の着実な実施につながるものと期待されています。これは、両国の生産や経済を結びつけるサプライチェーンの連結、地方レベルや企業間の協力を促す企業と地方の連結、そしてグリーン成長や循環型経済、イノベーションを目指す持続可能な成長戦略の連結です。
人々が架ける友好の橋
両国の協力関係を支えているのは、国家レベルの交流だけではありません。地域社会や人々の交流を通じても、ベトナムとタイのつながりは育まれてきました。タイ王室は、ベトナムで行われている地域支援プロジェクトにも関心を寄せています。フン大使は次のように話します。
(テープ)
「2006年以降、シリントーン王女殿下は、ニンビン、ホアビン、クアンニンなどの学校で数多くのプロジェクトを支援し、実施してきました。栄養の改善や健康管理、安全な水の確保、栽培や畜産、生活に必要な技能の向上など、非常に実践的な目標を掲げています。さらに意義深いのは、これらのプロジェクトが目の前の問題の解決だけにとどまらず、生活に必要な技能を身につけるための教育と結びつき、将来の世代の長期的かつ包括的な発展を目指していることです」
タイに暮らすベトナム人コミュニティーの思いや足跡も、両国民の深いつながりを支える重要な一部となっています。ウドンタニ県では2023年、「ベトナム通り」、ベトナム・タウンが開設され、タイで暮らすベトナム人コミュニティーの存在と貢献を示す象徴となっています。
タイのチュラロンコン大学安全保障・国際問題研究所の専門家、カヴィ・チョンキッタヴォーン氏は次のように強調しています。
(テープ)
「これは、この地域で初めてベトナムの名を冠した通りで、海外に暮らすベトナム人コミュニティーの存在と大きな足跡を示しています。また、タイ当局、とりわけウドンタニ県当局が『ベトナム・タウン』という場所を認めたことでもあります。これは大きな意味を持っています。10万人を超えるベトナム系住民がタイで暮らし、働き、それぞれの地域の発展に大きく貢献しているからです」
ハイレベルでの交流から地域社会での人々のつながりまで、ベトナムとタイの関係は、ますます強固な基盤の上に築かれています。
50年は一つの歩みの節目であると同時に、新たな旅の出発点でもあります。こうした中、タイ国王陛下と王妃の今回のベトナム訪問は大きな象徴的意義を持ち、相互理解と信頼をさらに深めるとともに、包括的な戦略的パートナーシップのもとで交わされた協力の約束を具体化する新たな原動力になることが期待されています。
ベトナムとタイ ともに未来へ
[VOVWORLD] - タイのマハー・ワチラロンコン・プラ・ワチラクラーオチャオユーフア国王陛下とスティダー王妃は、トー・ラム書記長・国家主席の招きに応じ、14日から16日までのベトナムへの国賓訪問を開始しました。
