この行事は毎年6月に開催されるもので、ベトナムが1990年に国連子どもの権利条約を批准してから今年で36年を迎えます。この間ベトナムは、国際的な義務の履行にとどまらず、子どもたちの未来のための国際規範づくりに主体的に参加してきました。
多国間の場でのベトナムの取り組みを振り返ってみましょう。2014年には、国連人権理事会において「気候変動と子どもの権利」に関する決議の採択を主導しました。また、2020年から2021年にかけての安全保障理事会非常任理事国の任期中には、紛争下で親の保護を受けられない子どもの問題をテーマとした初のアリア式会合を主催しました。さらに、武力紛争で学校や小児病院などの重要インフラを保護する安保理決議2573号の採択を後押ししました。
地域レベルでも、ベトナムはASEANの政策立案に積極的な役割を果たしています。女性・子どもの人身売買防止に関する地域ワークショップや、障害のある子どもの教育へのアクセス強化に関する会議をそれぞれ主催したほか、ASEAN人身売買防止条約や国際労働機関の条約など、主要な国際的約束の履行にも真摯に取り組んでいます。

こうした取り組みは、数字の面でも成果として現れています。ベトナムはすでにミレニアム開発目標を期限前に達成し、現在は2030年の持続可能な開発目標の達成に向けて歩みを進めています。特に注目されるのは、子どもの労働問題への対応です。経済活動に従事する子どもの割合は、2018年の9.1%から2023年には3.5%にまで大幅に低下しました。ユニセフ・ベトナム事務所のシルビア・ダナイロフ所長は、この成果を次のように評価しています。
(テープ)
「ベトナムは大きな前進を遂げました。保健・教育・保護の各分野への投資により、子どもの生存率が大幅に改善し、農村部や山岳地帯などの遠隔地においても、子どもたちがサービスを受けやすい環境が整っています。また、インターネット上での子どもの保護を含む法的枠組みの強化も進んでいます」
デジタル化が急速に進む現代において、ベトナムはサイバー空間における子どもの安全を新たな重要課題と位置づけています。2019年にはASEAN各国とともに、オンラインでの搾取・虐待から子どもを守る宣言を採択しました。今年の「子どものための行動月間」は「デジタル時代において幸福・安全・力強く歩む子どもたち」をテーマに掲げています。

発足式でヴォー・ティ・アイン・スアン国家副主席は次のように述べました。
(テープ)
「2600万人のベトナムの子どもたちが、必要な知識も保護もないままデジタル空間に踏み出すことがあってはなりません。子どもたちにデジタルスキルやネット上での安全な行動を身につけさせることは急務です。教育部門および関係機関は、デジタルスキルの教育や、ネット上の危険を回避するための自己防衛スキルの向上に、一層力を入れる必要があります」
気候変動や紛争、デジタル化の急速な進展など、世界が様々な課題に直面する中、ベトナムはすべての子どもたちが安心して暮らし、健やかに成長できる社会の実現に向け、引き続き取り組んでいます。