1945年9月2日の建国から81年。ベトナムは多くの困難を乗り越えながら、発展の歩みを続けてきました。それぞれの時代で求められてきたのは、民族の力を引き出しながら、時代がもたらす機会をいかに生かすかということです。
新たな時代に入る今、ベトナムは、国内の力を自主・自立を支える基盤、外部の力を発展を後押しする原動力、そして外交を両者を結ぶ架け橋と位置づけています。
国内の力を基盤に、外部の力を生かす
ドイモイ=刷新政策の開始から40年を経て、ベトナムは経済・社会の基盤を強化するとともに、国際的な地位を高め、対外関係のネットワークを広げてきました。
ファム・クアン・ビン元外務次官は、次のように述べました。
(テープ)
「40年のドイモイを経て、ベトナムの発展水準は大きく向上しました。経済や国家運営の能力、国際的な地位も高まり、外交もより主体的になっています。これらが、外部からもたらされる機会をより多く生かすための条件となっています」
しかし、外から得られる資源が真の発展の原動力となるためには、それを受け入れ、活用する国内の力が必要です。
第33回外交会議で、トー・ラム書記長・国家主席は、次のように強調しました。
(テープ)
「外部からもたらされる機会は、国内の準備が整って初めて資源になります。外交は、資金だけでなく、知識や人材、優れた手法を見いだし、適切な技術を国内に取り入れなければなりません。外交の成果も、訪問や会議、署名文書の数ではなく、平和が守られたか、国益が確保されたか、どのような資源が国内にもたらされ、国民や企業に役立ったかで評価する必要があります」
国際社会への参画の成果を測る基準も変わりつつあります。重要なのは、外部から得た資本や技術が、国内の生産性、競争力、科学技術力、人材の質をどこまで高められるかです。
中東諸国でベトナム大使を歴任したグエン・クアン・カイ氏は、次のように指摘します。
(テープ)
「不確実性の高い世界で、国が確かな地位を築くには、強い国内力と、外部の機会を発展の原動力に変える能力の両方が必要です。ベトナムは、経済基盤をさらに強化し、生産性、科学技術、イノベーション、人材の質を高めなければなりません。自主・自立には、強い経済と高い競争力が欠かせません」
協力を具体的な成果へ
特に科学技術とイノベーションの分野では、国際協力を通じて、新たな知識や技術により早くアクセスすることが重要です。
駐ベトナムEU=欧州連合代表部のゴンサロ・セラーノ・デ・ラ・ロサ協力部門副責任者は、次のように述べました。
(テープ)
「ベトナムが現在の発展段階で、研究とイノベーションへの投資を重視していることは高く評価できます。ベトナムはGDPの3%を研究とイノベーションに充てる方針を示しています。EUも、ベトナムの科学技術省と協力し、この分野での連携をさらに強化していきたいと考えています」
国際社会への参画を進める中での自主・自立とは、外部の資源を単に受け入れることではなく、必要なものを選び、吸収し、自らの力として活用する能力を持つことです。
国内の力が強まれば、外部資源をより効果的に引き付け、活用できます。そして、活用された外部資源は、再び国内の力を高めていきます。
国内の力は基盤、外部の力は発展を後押しする力、外交はその二つを結ぶ架け橋です。この3つを効果的に結びつけることで、ベトナムは機会を新たな資源と能力に変え、新たな時代へ力強く歩みを進めていきます。
