実際、ベトナムは海洋経済や海洋ガバナンスの主要分野で、国際協力を段階的に拡大しています。海洋空間計画の策定から、洋上再生可能エネルギーの開発、科学研究、環境保護、海洋生物多様性の保全に至るまで、二国間・多国間のパートナーとの多くの協力プログラムが実施されています。これらは、強固な海洋国家という目標に向けて、資源、技術、経験を補完することに貢献しています。

海洋経済発展の資源を広げる国際協力

国際協力の必要性は、海や海洋が持つ「国境がない」という特性そのものに由来しています。

ベトナムの取り組みについて、在ベトナム国連コーディネーターのポーリン・タメシス氏は次のように語っています。
(テープ)
「包括的な海洋政策に関するベトナムのビジョンは非常に広く、国際法から気候変動、人々の生計、グリーン変革に至るまで多岐にわたっています。ベトナムは、海洋が一体不可分な全体である以上、自国単独では対応できないということを認識しており、この問題に対して非常に賢明なアプローチをとっていると私は考えます」

ベトナムと国連開発計画、およびノルウェー政府との2022年〜2026年期の協力プログラムにおいて、パートナー各社は国家海洋空間計画の策定、洋上風力発電のポテンシャル研究、ブルー・エコノミーの研究、バイトゥーロン湾でのサンゴ礁復元などを支援してきました。2026年〜2029年期には協力関係がさらに拡大し、計画の実施能力向上やグリーンファイナンスの動員、投資を引きつける海洋エリアの開発に重点が置かれます。

エネルギー分野においても、ベトナムは洋上風力発電の開発に向け、国際パートナーとの協力関係を広げています。特に2026年6月には、専門機関が参加する「洋上風力発電推進パートナーシップ・プログラム」をベトナムとイギリスが開始し、研究や技術助言、市場開拓を支援しています。

農業環境省の海洋・気象水文環境科学研究所のズー・ヴァン・トアン博士は、次のように述べています。
(テープ)
「洋上風力発電は、大規模な生産・サービス供給チェーンを形成する機会を開くだけでなく、沿岸地方に非常に大きな投資の余地をもたらします。現在、ベトナムには海に面した21の省・市があり、そのほとんどが洋上風力発電に適した良好な風況を備えています。こうしたプロジェクトは各地の成長を促進し、国の2桁経済成長という目標達成に大きく貢献します。」

国際統合から海洋国家としての地位確立へ

ベトナムは、1982年の国連海洋法条約や、国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全および持続可能な利用に関する協定など、世界的な海洋ガバナンス枠組みに積極的に参加しています。

在ベトナム・オーストラリア大使館のジリアン・バード大使は次のように評価しています。
(テープ)
「ベトナムは国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全および持続可能な利用に関する協定を早期に批准した国の一つです。これは海洋保護に対するベトナムのコミットメントだけでなく、多国間機関や多国間協力におけるベトナムの役割を示すものだと考えています」

国際協力は実質的な分野へと着実に進展しており、ベトナム海洋経済の持続可能な発展の要求と結びついています。決議第20号の方向性のもと、ベトナムは海洋の潜在力を効率的に活用するだけでなく、世界的な海洋ガバナンスにも主体的に貢献し、持続可能で強固な海洋国家としての地位と責任を確立していきます。