手続きをする市民。
デジタル時代において、人権とは憲法に定められた既存の権利にとどまりません。知識へのアクセス権、個人データ保護の権利、科学技術の成果を享受する権利、平等な発展の機会――これらすべてが人権の新たな姿です。ベトナムは法制度の整備を絶えず進め、社会の発展のすべての歩みを人権の保障と結びつけています。
個人データ保護、デジタル転換、イノベーションに関する新たな法律はそれぞれ異なる分野を対象としながらも、一つの共通点があります。人間を発展の中心に置くということです。ハノイ弁護士会のダン・ヴァン・クオン法学博士は次のように述べています。
(テープ)
「かつて人権は生命権や自由権、教育・医療を受ける権利として捉えられてきました。デジタル時代の今、ベトナムの法律はデータ保護の権利、プライバシーの権利、情報へのアクセス権、そしてサイバー空間における名誉・尊厳の保護といった新たな権利を認め、具体化しています。」
個人データが保護されるとき、守られるのは情報だけではありません。市民のプライバシーと安全、そして信頼が守られます。行政サービスがデジタル化されるとき、縮まるのは手続きの時間だけではありません。市民と行政の距離が縮まり、発展の機会がより公平に分かち合われていきます。
こうした変化はベトナムが人権に対して一貫したアプローチを取っていることを示しています。インドの研究者・学者、プラヴァ・サマンタレイ博士は次のように話します。
(テープ)
「国の発展の成果が一部の人だけに帰属するとき、社会的格差が生まれます。しかしベトナムは違います。ベトナムの政策においては人間が常に中心に置かれており、発展の過程にすべての人が参加しています。」
オンライン診療を受ける患者。
科学技術の発展はまた、法的枠組みに新たな要求をもたらしています。デジタル空間では、表現の自由は責任ある発言と常に伴うものであり、情報へのアクセス権は真実の尊重と結びついていなければなりません。法律は権利を守るだけでなく、すべての市民が自信を持ってデジタル時代へ踏み出せる条件を整えるものです。クオン博士はさらに次のように述べています。
(テープ)
「デジタル時代における法の支配の最も重要な尺度は、規定の数だけではありません。すべての市民が安全に暮らし、尊重され、データが守られ、知識や行政サービスにアクセスできているかどうかです。党と国家は政策から法整備、法の普及まで、国民への奉仕を目指した具体的な方向性を示しています。」
国民が行政サービスにより便利にアクセスでき、個人データが守られ、学び・創造し・発展する機会が広がるとき、人権は法の文書の中にだけ存在するものではなく、日々の生活の中で実感できる価値となります。それこそが今日ベトナムで進む法整備の意義です。すべての政策が人間を向き、人間のためにあり、それぞれの人が自らの可能性を最大限に発揮できる条件を整えています。
