トー・ラム書記長・国家主席は、9月20日から25日にかけて、第81回国連総会一般討論への出席と、アメリカでの二国間活動、さらにカナダへの国賓訪問を行いました。

今回の一連の外交活動は、自主・自立、国際関係の多角化と多様化を重視するベトナム外交と、国際社会における地位の高まりを示すとともに、多国間外交における存在感の向上、実質的な二国間外交、戦略的関係の飛躍的発展という3つの柱で成果を上げました。

国連で主体的かつ責任あるメンバーとしての立場を確立

国連総会での政策演説で、トー・ラム書記長・国家主席は、デジタルトランスフォーメーションとAI=人工知能をめぐり、包摂的で安全、透明かつ責任あるガバナンスの枠組みを構築し、技術が人間に奉仕するとともに、国家主権やデジタル主権、発展の自主性を尊重する必要があると訴えました。

また、発展途上国がルールづくりに実質的に参加し、科学技術の成果に公平にアクセスできるよう支援する必要性も強調しました。

アントニオ・グテーレス国連事務総長との会見では、国連平和維持活動への参加をさらに拡大するほか、今後10年間、ハノイの国連機関に総額およそ300万ドル相当の事務所を無償提供し、平和維持活動の予算にも約130万ドルを拠出する方針を示しました。

また、UNDP、UNICEF、UNFPAとの2027年から2031年までの国別協力計画の交換は、国連機関との協力が、より対等な発展協力の段階に入ったことを示しました。

こうした成果について、ベトナム外務省のファム・トゥ・ハン報道官は次のように述べています。

(テープ)

「ハイレベル外交の展開は、開放的で、独立・自主・自立、平和・友好、国際関係の多角化と多様化という外交路線を具体化するものです。ベトナムは国際社会において、友人であり、信頼できるパートナーであり、責任あるメンバーです。第14回党大会は外交の先駆的役割を高め、重要かつ恒常的な任務と位置づけ、外交と国際協力が国の発展のための資源と力を生み出すことを求めています」

実質的な二国間外交と戦略的関係の飛躍的な発展

アメリカでは、貿易政策関係者や議会、開発機関、主要企業との相次ぐ会見を通じ、包括的戦略的パートナーシップを実質的かつ均衡の取れた形で進める姿勢を示しました。

貿易上の課題に向き合う一方、デジタルインフラ、データセンター、AI、グリーントランスフォーメーションなどへの長期投資も呼びかけました。また、戦争の後遺症克服や議会交流を通じ、政治的信頼の強化も図られました。

さらに、アメリカ外交政策協会での政策演説や、責任ある国際主義の精神をたたえるメダルの受章も、戦略的自主性を堅持し、互いの政治体制を尊重しながら、世界の平和と協力に貢献するというベトナム外交の理念を示しました。

一方、カナダへの国賓訪問では、両国関係を戦略的パートナーシップへ格上げすることが決まり、半世紀を超える関係に新たな節目を刻みました。

マーク・カーニー首相は、次のように述べました。

(テープ)

「これは、両国の経済にとっても、世界全体にとっても重要な転換点に行われた歴史的な訪問です。エネルギー、クリーンエネルギー、従来型エネルギー、農業、防衛協力など、幅広い分野で合意に達しました。特に重要なのは人的交流です。カナダとベトナムの間を直接移動したい人々にとって、うれしい知らせもあり、文化的な結びつきもさらに深まるでしょう」

今回の一連の外交活動は、ベトナムが柔軟な外交路線を進め、自信と外交力を備えた、信頼できるパートナー、そして国際社会の責任あるメンバーとして、新たな発展の時代へ進んでいることを示しました。