アブドラ元外相 ( 写真:ANTĐ)

(NHK)アフガニスタンの大統領選挙は、暫定結果で次点となったアブドラ元外相が演説し「選挙の勝者は自分だ」と訴え、独自の政権を樹立する可能性も明らかにし、混乱が広がるおそれが懸念されています。
アフガニスタンの大統領選挙は7日、決選投票の暫定結果が発表され、ガニ元財務相が1回目の投票で トップだった対立候補のアブドラ元外相を得票率で10ポイント以上の差を付けて上回りました。これを受けて、ガニ陣営や選挙管理委員会による大規模な不正 があったと主張してきたアブドラ元外相は8日、首都カブールで演説し、「不正が行われた選挙の結果を受け入れることはできない。われわれが勝者だ」と訴え ました。

そのうえで独自の政権を樹立する可能性も明らかにし、「国が分裂しても誰も口を挟むことはできない。決定を行うために数日待ってほしい」と述べ、今後、数日のうちに重要な決定を行う考えを示しました。

その一方で、アブドラ元外相は「国の分裂や内戦を望んでいるわけではない」とも述べて、支持者に対して冷静な対応を呼びかけています。

アブドラ元外相としては、独自の政権の樹立も辞さない姿勢を示すことで最終的な選挙結果を発表する選挙管理委員会を強くけん制するねらいがあるとみられます。

選挙管理委員会は、政府高官らによる不正があったことを認めていて、今後、不正を審査する委員会の判断などを経て最終的な選挙結果を発表しますが、両候補が共に結果を受け入れる可能性は現時点では低く、混乱が広がるおそれが懸念されています。