アメリカは、産業の過剰生産能力への対応で各国の協調を促しています。過剰生産は価格の下落圧力を生み、公正な競争をゆがめる可能性があるとしています。この問題は、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれている主要20か国・地域(G20)の貿易相会合に合わせて協議されました。

アメリカのジェイミソン・グリア通商代表は9月30日、鉄鋼の過剰生産能力に関するグローバル・フォーラムのメンバーが、長期化する鉄鋼の過剰生産に協調して対応するための枠組みで合意したと明らかにしました。

この枠組みのもと、各国は市場をゆがめるとされる補助金を削減、または撤廃するとともに、鉄鋼分野における「疑わしい貿易パターン」を把握するため、データ共有を強化することで一致しました。必要に応じて、過剰生産を行う国に対し、関税を含む貿易措置を講じることも可能としています。

G20貿易相会合は、ドナルド・トランプ大統領の関税政策により、世界的な貿易摩擦が引き続き高まる中で開かれています。各国は貿易協力の強化を模索していますが、新たな関税措置が導入される可能性も依然として残っています。

G20貿易相会合は、ノースカロライナ州アッシュビルで開かれた財務相会合に続いて行われるもので、フロリダ州マイアミで予定されているG20首脳会議につながるものです。