(写真:ロイター)

しかし米国は今、エルサルバドルとの関係修復に動いています。背景には、ブケレ氏のギャング弾圧が米国への移民流入抑制につながったことや、中南米における中国の影響力拡大を阻止したい狙いがあります。

米国は2年前、判事の解雇を支持するといったブケレ氏の独裁的な姿勢が、芽生えたばかりの民主主義を脅かすとして抗議していました。これに激しく反発した同氏は、カネでメディアを動員して米国を攻撃するなどし、両国の同盟関係は「休止」(米高官)状態となりました。

しかし今、米国は公然とブケレ氏に歩み寄っています。

10月には米国務省の中南米外交トップ、ブライアン・ニコルズ氏がエルサルバドルを訪れてブケレ氏と写真に収まりました。

ブリンケン国務長官は今月5日、ブケレ氏の勝利を祝うとともに、米国は移民問題の根幹に対処する一環として、エルサルバドルの「良い統治」と「公正な裁判および人権」を優先すると述べました。(ロイター)