アラブ諸国でつくるアラブ連盟は31日、北アフリカのチュニジアで首脳会議を開き、アメリカのトランプ大統領がイスラエルが占領するシリア領のゴラン高原をめぐって、イスラエルの主権を認める異例の決定をしたことについて協議しました。
アメリカと同盟関係にあるエジプトのシシ大統領やサウジアラビアのサルマン国王といった国々の首脳からも「シリアの主権を侵害しうる行為を断固拒否する」などと批判の声が相次ぎました。
会議のあとアラブ連盟は声明を出し、「ゴラン高原は国際法で定められたシリアの領土で、イスラエルの主権を確立するいかなる企ても拒絶する。法的な立場の変更を目的とする行動は違法で何の法的効力も持たない」として、アメリカの決定を認めない考えを強調しました。
アラブ連盟のアブルゲイト事務局長は「アメリカに追随し国際的な正当性を踏み越えようとする国々にその危険性を警告する」と述べたうえで、国連の安全保障理事会にアメリカの決定に反対する決議を採択するよう働きかけを行う考えを示しました。
