(europe.nna.jp)アルメニアの首都エレバンで2週間にわたり警察施設を占拠していた反体制派の武装集団20人が投降したことを受け、セルジ・サルキシャン大統領は1日、社会と政治の抜本的改革を加速させる必要があると訴えました。この事件では警察官2人が犠牲となっています。
武装集団は7月17日に警察の建物に押し入り、警察官1人を射殺。数人の警察官と医療スタッフを人質にとり立てこもりました。人質はその後に解放されたものの、別の警察官1人が建物内からとみられる狙撃により死亡しています。武装集団は、サルキシャン大統領の辞任と反体制派の指導者ジライル・セフィリャン氏の釈放を要求していました。同氏は6月、政府ビルや通信施設の占拠を企んでいたとして逮捕されました。

(写真:EPA/TTXVN)
同大統領は事件の収束を受け、政官界および文化、医療、メディア、宗教界などの代表者を大統領府に招き演説を行いました。この中で、「確かにアルメニア当局は完ぺきではなく、国内には課題や複雑な問題が山積しているが、速やかな解決を目指す」と強調しました。「暴力や武器で問題を解決することはできない」と訴えました。
事件の勃発後、エレバンでは反体制派を支持する国民がデモを繰り返し、警察と衝突。武装集団が投降した翌日には、1,000人以上の支持者が市中心部に繰り出し、武装集団への温情ある措置を求めました。人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは先に、同国の警察が平和的デモの参加者やジャーナリストに対し過剰な武力を行使していると批判しています。
