アルメニアの攻撃機Su-25=AFP/TTXVN

トルコは介入を否定していますが、アルメニアはトルコが友好国のアゼルバイジャンを軍事支援していると主張しました。トルコの動向を巡る駆け引きが激化しています。

タス通信などによりますと、アルメニア国防省は、トルコのF16が29日、アゼルバイジャンの基地を離陸し、同国軍の戦闘機などによる空爆を支援した後、アルメニア軍のスホイ25戦闘機を撃墜したと発表しました。パイロットが死亡したということです。アルメニアのパシニャン首相は「8月からトルコの部隊がアゼルバイジャンにいて、共同訓練をしていた」と指摘し、「トルコは紛争介入を広げる口実を探している」と訴えました。

一方、民族的に近いアゼルバイジャンへの支持を表明するトルコはアルメニアの発表を「プロパガンダ」と否定しました。アゼルバイジャンのアリエフ大統領も「トルコは紛争に参加していない。精神的な支援を与えてくれているだけだ」と主張し、「アルメニアは紛争が大きくなっていると見せかけて、他国を引き込もうとしている」と批判しました。

アルメニアは戦闘機以外にもトルコ軍の無人機などが戦闘に投入されていると主張しました。さらにトルコが支援するシリア北部の反体制派支配地域から雇い兵がアゼルバイジャンに派遣されていると訴えています。アゼルバイジャンは雇い兵の存在を否定し、逆にアルメニア系のシリア人が戦闘に参加していると非難しています。

ただ、シリアの雇い兵を巡っては、在英民間組織のシリア人権観測所が、シリア北部で月1000~1500ドルの給料で戦闘員が募集され、一部はすでにトルコ経由でアゼルバイジャンに派遣されたとの現地情報を公表しました。ロイター通信も現地の証言として、内戦で生活に困窮したシリア人が募集に応じており、約1000人が派遣された可能性があると報じています。(毎日新聞)