ベトナム国防代表団が会議に出席している

(NHK)アジア太平洋地域の各国の防衛担当の閣僚などが意見を交わす「アジア安全保障会議」が2日夜、シンガポールで始まりました。朝鮮民主主義人民共和国問題でアメリカが中国に協力を求める中、南シナ海での中国の強硬な海洋進出をめぐりどのような議論が交わされるのか注目されます。

「アジア安全保障会議」には、日本の稲田防衛大臣やアメリカのマティス国防長官のほか、中国の何雷軍事科学院副院長など、各国の防衛担当の閣僚や軍の高官が出席して、この地域の安全保障について議論します。

会議では、核やミサイルの開発を加速させるなど挑発を繰り返す朝鮮民主主義人民共和国について意見が交わされることになっていて、日本やアメリカは朝鮮民主主義人民共和国への圧力を強めるよう、各国に連携を呼びかけるものと見られます。

一方、南シナ海で中国が海洋進出を強めている問題では、先月、中国が主権を主張する海域でアメリカが海軍の艦艇を航行させる「航行の自由作戦」をトランプ政権下で初めて実施し、中国をけん制しました。

しかし、アメリカは朝鮮民主主義人民共和国に対して影響力のある中国の協力も必要としていることから、南シナ海の問題では今回、積極的な発言を控えるという見方もあり、マティス国防長官が3日に行うアジア政策についての講演の中でどこまで踏み込んだ発言をするか注目されます。