(写真:AFP/TTXVN)

ロシアとしては、日本がアメリカに対してどこまで主権を主張して、ロシアが抱く安全保障上の懸念を払拭(ふっしょく)できるかなど、日本の対応を見極めながら交渉に臨むものとみられます。

日本とロシアの両首脳は、平和条約の締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡すと明記された1956年の日ソ共同宣言に基づいて交渉を加速させることで去年合意しました。

これを受けて交渉責任者となったロシアのラブロフ外相が今月、河野外務大臣と会談を行うのに続き、プーチン大統領がロシアで安倍総理大臣と会談する予定です。

プーチン大統領は先月、沖縄のアメリカ軍基地の現状を引き合いに出しながら「日本にどれほどの主権があるのか分からない」と述べ、北方領土を仮に引き渡した場合、アメリカの意向に沿ってアメリカ軍が展開することもありうるのではないかと強い懸念を示しました。

またプーチン大統領は、日本がアメリカから導入する新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」についても「防衛のための兵器とは思えない」と述べるなど、警戒感をあらわにしています。

ロシアとしては、日本がアメリカに対してどこまで主権を主張してロシアが抱く安全保障上の懸念を払拭できるかなど、日本の対応を見極めながら平和条約交渉に臨むものとみられます。