(AFP)欧州連合(EU)とカナダが締結を目指す包括的経済貿易協定(CETA)に署名する権限をベルギー連邦政府に与えるよう、ベルギー南部ワロン地域を説得する交渉が21日、失敗に終わりました。これにより7年かけて交渉してきたCETAの調印が不可能となり、カナダはEUを激しく非難しました。
ワロン地域の首府ナミュールでの交渉を終えたカナダのフリーランド国際貿易相は、何度も言葉を切って心を落ち着けながら「カナダは失望しています。私自身について言えば非常に失望しています」と述べました。
カナダのジャスティン・トルドー首相は来週、CETAに調印するためベルギー・ブリュッセルを訪問する予定となっていますが、この予定が中止になるのはほぼ確実とみられます。
ワロン地域政府は今週、CETAに署名する権限をベルギー連邦政府に与えないと決議していました。CETA調印にはEU加盟28か国すべての支持を得る必要がありますが、使用言語ごとにいくつかの地域に分かれているベルギーの複雑な政治制度の下で連邦政府が正式に承認するには、まず7つの地域議会が、協定に署名する権限を連邦政府に与えなければならないことになっています。
