韓国軍の合同参謀本部は朝鮮民主主義人民共和国が9日午前、東部のハムギョン南道、ソンドク(宣徳)付近から日本海に向けて北東方向に飛しょう体3発を発射したと発表しました。

韓国軍はアメリカ軍とともに飛しょう体の種類や飛行距離などの情報の収集と分析を急いでいます。

朝鮮民主主義人民共和国は去年8月にもソンドク付近から短距離弾道ミサイルとみられる2発の飛しょう体を発射しています。

また、1週間前に短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体を発射したばかりで、ことしに入ってから朝鮮民主主義人民共和国による発射はこれが2回目です。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は去年末「遠からず新たな戦略兵器を目撃することになるだろう」と述べていて、発射を繰り返し技術力の向上を強調することでアメリカの朝鮮半島情勢への関心を維持し、譲歩を引き出す狙いがあるとみられます。

また、先週キム委員長の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が異例の談話を出して、韓国がアメリカとの合同軍事演習を中止しないことを強く非難した一方、キム委員長がムン・ジェイン(文在寅)大統領に宛てて、新型コロナウイルスの感染拡大とたたかっている韓国国民をねぎらう内容の親書を送りました。

朝鮮民主主義人民共和国としては、来月に総選挙を控える韓国に対し硬軟両様のメッセージを送ることで揺さぶりをかける狙いがあるとみられます。