ウクライナの電力会社ウクルエネルゴと原子力発電公社エネルゴアトムが9日に明らかにしました。

同原発は2週間前、ロシア軍に占拠されていました。

電力喪失の影響について国際原子力機関(IAEA)はウクライナから、チェルノブイリは電力を喪失しましたが、原発の安全性に「重大な影響はない」との説明を受けたとしています。

「使用済み燃料貯蔵施設に関しては、プール内に十分な量の冷却水があり、電力の供給がなくても使用済み燃料からの効果的な熱除去を維持できる。ディーゼル発電機とバッテリーによる非常用の予備電源もある」。IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は声明の中でそう説明しました。

IAEAはウクライナ原子力規制当局からの情報として、チェルノブイリ原発は現在は稼働しておらず、放射性物質の処理も中断されていると説明しました。敷地内には廃炉になった原子炉と放射性廃棄物施設があります。

それでも電力を喪失すれば、放射性物質の安全にかかわる事態がさらに悪化する公算が大きいとグロッシ事務局長は予想しています。

ウクライナのドミトロ・クレバ外相や同国の治安・情報機関は、電力供給が途絶えたチェルノブイリ原発は、放射線漏れの恐れがあると警告しました。(CNN)