アメリカ時間7日午前、アメリカ・ホワイトハウスのオーバルルームで、 同国を訪問中のベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長はアメリカのオバマ大統領と会談を行いました。

席上、オバマ大統領は、チョン書記長とベ トナム高級代表団によるアメリカ公式訪問を高く評価しました。また、「アメリカはベトナムとの関係や、アジア太平洋地域におけるベトナムの役割を極めて重 視している」と強調すると共に、「今後も、両国と地域の利益のために関係をさらに推進していきたい」との意向を表明しました。
一方、チョン書記長は「アメリカとの関係発展を重視することはベトナムの終始一貫した長期的政策である」と強調しました。チョン書記長とオバマ大統領は今後の両国関係の展望を楽観視しています。
双方は、二国関係の発展に向けた方策で一致しました。また、両指導者はTPP=環太平洋経済連携協定に関する交渉で達成した前向きな前進を歓迎すると共に、地域内の発展に対するTPPの 役割を強調しました。
さらに、両国の指導者は、人権問題について意見交換をしており、両国がこの分野に関する対話を継続するよう希望しました。
その他、共に関心を持っている地域と国際問題についても討議し、「ベトナム東部海域いわゆる南シナ海における平和・安定・安全保障・航行の安全と自由を確 保することは地域と国際共同体の利益でありながら責任でもある」との点で一致すると同時に、あらゆる紛争を1982年国連海洋法条約や、国際法に基づいて平和的措置で解決するという原則を支持しています。
他方、アメリカとASEAN=東南アジア諸国連合との関係について、チョン書記長は「ベトナムはアメリカとASEANの関係を戦略的パートナーシップに格 上げすることを支持しており、アメリカや関連各国と連携して、域内の平和・安全保障の維持におけるASEANの中核的役割を活用する」と明らかにしまし た。
この際に、チョン書記長はオバマ大統領に対し、できるだけ早くベトナムを訪問するよう伝えると、オバマ大統領はこの招きを受け入れました。
会談後、チョン書記長とオバマ大統領はベトナム・アメリカ共同ビジョンを盛り込んだ宣言を採択しました。続いて、両指導者は記者会見を行いました。ここで、オバマ大統領は「20世紀における両国の歴史は苦しいページがあったし、両国間の政治的哲理、政治体制は違いますが、両国の利益と幸福を基にした協力関係は多大な素晴らしい成果をもたらしてきた。」と強調しました。オバマ大統領はチョン書記長との会談の後、次のように語っています。
(テープ)
「私とチョン書記長はTPP協定について討議しました。私たちは、ベトナム東部海域を巡る紛争の解決策についても討議し、地域内諸国に繁栄をもたらしてきたこの海域での貿易と航行活動の自由を図るため、国際法を遵守する必要があるという点で一致しました。チョン書記長がおっしゃるように、現在、アメリカ在住のベトナム人の数は他国と比べ多くいます。そこで、私たちは、アメリカ在留ベトナム人の人々を通して、協力関係を拡大してゆきたいのです。」
一方、チョン書記長は「ベトナムとアメリカは友達同士、ひいては全面的パートナーとなっていますが、将来にはその関係はさらに良好に発展してゆく」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私はオバマ大統領に『過去を変えることはできないですが、将来は我々の責任にある』と言いました。これまでの両国関係を全面的に振り返り、それに基づき、私とオバマ大統領は両国の関係発展、全面的な関係の深化に向けた方向について深く話し合いました。私たちは、今後も、両国の各機関と国民を指導して、政治、外交、経済、投資、貿易、科学技術、教育養成、国防、安全保障、医療、環境保全などあらゆる分野における全面的な関係の発展を取り組むことで一致しました。率直で建設的な精神の下で、私たちは、TPP協定に関する交渉の早期終結や人権、ベトナム東部海域での不法行為などの問題について意見交換をしました。」
