討議では、出版を外交や国際社会への参画を促す手段と位置づけ、ベトナムの知識や文化を「ソフトパワー」として生かして、国と人々の魅力を世界に発信することは戦略的に重要だという意見が出されました。
ハイフォン市選出のブー・バン・ティエン国会議員は、次のように述べました。
(テープ)
「出版を外交や国際社会への参画を促す手段とするため、国は出版分野への投資を大幅に強化する必要があります。現在、海外で出版され、版権の販売にもつながったベトナム作品はごくわずかです。また、海外からの来賓への贈り物として活用される出版物も非常に限られています。ベトナムの出版物を世界に届けるうえでカギとなるのは、著者、版権、そして作品です。そのため、国は出版を支援する具体的な政策を打ち出す必要があります。例えば、科学や文化に関する書籍を重点的に支援する創作支援基金を設けるほか、国の翻訳支援基金を設け、海外の書籍をベトナムで出版するための翻訳や、ベトナムの書籍を海外で出版するための翻訳を支援すべきです」
国会議員からは、文化や出版に関する情報を多言語で提供する国のデジタルデータベースを整備し、世界の読者がインターネット上でベトナムについての情報に容易にアクセスできるようにすべきだとの提案も出されました。
ハイフォン市選出のグエン・タイン・チュン国会議員は、次のように述べました。
(テープ)
「出版に関する国の政策については、デジタル出版や電子出版物への支援、技術基盤への投資、中核となる出版社の育成を盛り込むことに賛成です。しかし、こうした政策の実効性を確保するため、法案の作成にあたる機関には、実施の仕組みをさらに明確にするよう求めます。例えば、税制や融資の優遇措置については、対象や選定基準、実施に必要な財源などを明確にする必要があります」
このほか、出版業界が国際ブックフェアにこれまで以上に積極的に参加し、文学や歴史、政治の分野の優れた作品を多くの言語に翻訳して、海外で出版・流通させる必要があるとの意見も出されました。
