記念式典の開会あいさつで、フィリピンのマリア・テレサ・ラザロ外相は、1976年2月24日、インドネシアのバリで、当時のASEAN創設5か国であるインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイが、東南アジア友好協力条約に署名したと述べました。
その後、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが順次ASEANに加盟し、この条約にも参加しました。
この50年間、TACは常にASEANの基礎文書の一つであり、地域各国の関係を律する基本原則を定めてきました。それは、独立、主権、領土保全の尊重、内政不干渉、紛争の平和的解決、武力による威嚇または武力行使の禁止、そして当事者間の効果的な協力の促進です。
ラザロ外相は次のように述べました。
(テープ)
「5か国の間で結ばれた画期的な文書として始まったTACは、この50年の間に、範囲においてより大きく、本質においてより持続的なものへと発展しました。TACは地理や言語の境界を越え、地域、さらにはその先の平和の維持に足跡を残してきました」
ラザロ外相は、現在、TACはASEANだけの文書ではなく、域外の多くの国も参加する文書となり、アジア太平洋地域の安全保障と協力の構造を支える重要な基盤の一つになっていると強調しました。
この日、新たにTACに加入したスウェーデン、ポーランド、ルーマニア、リトアニアの4か国は、条約に盛り込まれた基本原則の普遍性に対する共通の信頼を明確に示しました
TACに加入した4か国を代表して、スウェーデンのポール・ヨンソン国防相は次のように述べました。
(テープ)
「この50年間、友好協力条約は、対話、相互尊重、協力のための重要な枠組みを提供してきました。この条約は、多様で活力ある地域において、信頼と安定を築くことに貢献してきました。私たちは、この伝統の一部となることを大変光栄に思います。パートナーシップは信頼と相互尊重に基づく場合にのみ成功するという信念のもと、スウェーデンはASEANの中心的役割への支持を改めて表明し、貿易、安全保障、グリーン・デジタル転換、科学技術など、共通の関心分野でASEANおよび加盟国との協力を続けていきたいと考えています」
スウェーデン、ポーランド、ルーマニア、リトアニアに先立ち、中国、日本、韓国、インド、ロシア、アメリカ、欧州連合(EU)など、ASEANの多くのパートナーもTACに加入しています。
