
移民問題に苦悩するEU(ロイター)
(NHK) EU=ヨーロッパ連合は急増する難民や移民に対し、国境管理を強化する加盟国が相次ぐなど難民を押しつけ合う形となっている事態を受けて緊急の首脳会議を開き、難民たちの域内への流入そのものを抑える対策を徹底していくことで一致しました。
ヨーロッパに渡る難民や移民は先月だけで22万人に上るなど増加の一途をたどっていて、ドイツやハンガリーに加えスウェーデンなど6か国が国境の管理を強 化する措置に踏み切るなど、難民を互いに押しつけ合う形となっています。こうした事態を受けてEUは12日、マルタで行ったアフリカ各国との首脳会議終了 後、加盟28か国の首脳による緊急の会議を開きました。
EUのトゥスク大統領は会議後の記者会見で「相次ぐ国境管理の強化の動きは事態の深刻さを 明示している」と述べて、難民や移民の域内への流入そのものを抑える対策を徹底することで各国が一致したと明らかにしました。具体的には、EU域外との国 境や沿岸警備を強化することによる人員や費用の増加分、それに、経済目的の移民と見なされた人たちを本国に強制送還する費用などを各国が応分に負担すると いうことです。
また、難民たちの流入を抑えるために協力が欠かせない最大の経由地であるトルコに今月下旬に首脳会議を行うよう申し入れることを確認したということで、EUが、難民や移民の受け入れから流入を狭める方針に重点を移す姿勢が鮮明になっています。
