EU=欧州連合の離脱後のイギリス領の北アイルランド国境の貿易・物流管理を巡る対立解消に向け、イギリスのスナク首相とEU欧州委員会のフォンデアライエン委員長が27日午後、イギリス・バークシャー州で会談する予定です。会談後に予想される合意の発表に先立ち、詰めの交渉を行うということです。
イギリスは移行期間を経て、2021年にEU単一市場および関税同盟から離脱しました。北アイルランド国境の貿易に関する取り決めは、ジョンソン元首相がEUと締結した離脱協定の重要部分ですが、義務の履行などで対立が続いていました。
事情に詳しい複数の関係者によりますと、離脱後の北アイルランドのプロトコル(手続き)を巡る行き詰まり打開を目指し、スナク首相は閣僚らやフォンデアライエン欧州委員長、北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)と週末協議を重ねました。
政府関係者からの情報を引用し、イギリス紙タイムズが報じたところでは、イギリス・EUの合意には、イギリスにおける北アイルランドの地位を保全するEU側からの大幅な譲歩や、EUが否定してきた離脱協定の修正が含まれる見通しです。
同紙によりますと、イギリスから北アイルランドに出荷される物品・生産物の大部分について検査と書類手続き廃止にEUは同意し、北アイルランドの生産物が輸出されない限り、単一市場ルールの90%余りを適用しないことも受け入れたということです。(Bloomberg.co.jp)
