トゥスク氏は議会で、先週開催されたEU首脳会合について報告しました。このなかで、2019年に期限が設定されているイギリスのEU離脱について「交渉の行方にかかわらず、我々は団結を維持しなければならない」「EUは分断されない限り、どのようなシナリオにも対処できる」と語りました。
さらに「交渉が最終的にうまく成立するか不成立となるか、離脱がなくなるかどうかはイギリス次第」と述べ、「どのシナリオになっても、我々は団結することによってのみ共通の利益を守ることができる」と強調しました。
これに対して欧州委員会のユンケル委員長は、EU側に「不成立」のシナリオを望む声はないと主張しました。
イギリスの離脱をめぐる交渉ではこれまで(1)イギリスが支払う清算金(2)イギリスに住むEU市民とEU在住のイギリス市民の権利(3)アイルランドと英領北アイルランドの国境問題――の3点が問題になってきました。EU側は、これら3分野で十分な進展がなければイギリスとの将来の関係をめぐる議論には移れないとの立場を示し、先週の首脳会合でも同様の主張を展開しました。
独紙フランクフルタ―・アルゲマイネは先週、イギリスのメイ首相と夕食をともにしたユンケル氏が、メイ氏は不安そうで意気消沈した表情だったとの印象を漏らしたと伝えていました。これに対しユンケル氏は、記事の内容を全面的に否定しています。
