フランス駐在のVOV特派員によりますと、欧州連合(EU)の首脳は10月15日と16日の2日間、ベルギーのブリュッセルで首脳会議を開き、急騰するエネルギー価格への対応や長期予算をめぐる行き詰まりの打開、ウクライナへの支援方針について協議します。

会議の焦点となるのはエネルギー問題です。冬を前に、国民や企業への支援を求める圧力が各国政府に重くのしかかっています。

イタリアとギリシャは、対象を絞った価格補助に充てる財政余力を確保するため、財政上限を緩和するよう提案しています。しかし、多くの加盟国は、こうした措置が化石燃料の消費をかえって促し、グリーン転換の妨げになるおそれがあるとして懸念を示しています。

会議に先立ち、欧州委員会は、コストや供給への圧力を軽減するため、輸入燃料に対するメタン排出規制の一部義務の適用を1年延期する案を示しました。しかし、環境保護団体からは、EU共通の気候政策を後退させるものだとして強い反発が出ています。

ウクライナをめぐっては、アメリカがロシア産ディーゼル燃料に対する制裁を一時的に緩和する措置を取った後も、ヨーロッパ各国はキーウを引き続き支援する姿勢を改めて確認しています。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、10月16日の討議に参加する予定です。

このほか、中国との貿易関係やEU拡大、ハイブリッド脅威、移民問題などについても協議されます。