EUは22日、ベルギーのブリュッセルで首脳会議を開き、貿易や投資などの対中国戦略の見直しを協議しました。
EUはこれまで中国を「戦略的パートナー」としてきましたが、中国の国有企業によるヨーロッパ企業の買収やインフラ投資が進む一方、中国側は市場を十分に開放していないなどと不満を強めています。
このため、中国側に公正な競争や不公平な貿易の是正などを求めていくことを確認し、来月9日に開かれる中国との首脳会議で、議題にあげる方針です。
会議後の記者会見でEUのトゥスク大統領は中国について「ライバル」や「競合相手」という表現を繰り返し、「互いに公平さが必要だ」として警戒感をあらわにしました。
また、フランスのマクロン大統領は「ヨーロッパがお人よしである時期は終わった」と述べ、相応の厳しい対応をとる必要があるとの認識を示しました。
一方、EUの中核を担うイタリアは、訪問中の中国の習近平国家主席と巨大経済圏構想「一帯一路」に協力することで一致し、23日には港のインフラ整備などの協力強化に向けて覚書に署名する方針です。
EUとしての足並みの乱れが露呈した形で今後、どこまで実効性のある一致した対応をとれるかが課題となります。
