辞意を表明したイギリスのトラス首相の後任にリシ・スナク元財務相が就任することが決まったことを受け、EU=欧州連合のミシェル大統領は24日、EUとイギリスは共通の課題に対応するために協力しなければならないとの見解を示しました。
ミシェルEU大統領は「共通の課題に立ち向かうには協力することが唯一の方法で、安定をもたらすことが課題克服の鍵になる」と述べました。
EUはイギリスの政治危機を不安の中で見守ってきましたが、スナク氏の次期首相就任が固まったことで、EU当局者の間で慎重ながらも楽観的な見方が広まっています。
あるEU当局者は、スナク氏はトラス氏の前任のボリス・ジョンソン氏より信頼できると指摘しました。「スナク氏はトラス氏の無謀な経済政策に警告を発しており、分別があるように見える」と語りました。
ブリュッセルのシンクタンク、EPC=欧州政策センターのゲオルク・リーケルス氏は、EUはこれまでもイギリスに対し妥協の用意を示してきましたが、強硬派のジョンソン氏とトラス氏は取り合わなかったと指摘しました。スナク氏の登場で「明確にリセットの機会がある」とし、「現在、欧州全体が厳しい時期にある。スナク氏にはEUと建設的な協力関係を築く多くの理由がある」と述べました。(ロイター)
