EUのバルニエ首席交渉官(写真:THX/TTXVN)

イギリスはちょうど13カ月後にEUを離脱します。EUのバルニエ首席交渉官は記者会見で「時間があまりない」と述べ、イギリスのメイ首相に交渉のペースを上げるように呼びかけました。離脱後の2年間の移行期間にイギリスがEUとの関係を変わりなく保つ取り決めも含めた離脱条件について、2019年3月までに議会で承認されるためには、今年秋までに合意する必要があるとしました。

メイ氏は英議会でEUの草案について、こうした内容に合意する政府はないと反発しました。イギリスの結束を守るために頑張ると主張しました。北アイルランドとアイルランドの国境での混乱を避けるためにイギリスがEUの関税同盟に残るとする野党労働党の提案については、繰り返し同盟からの撤退を表明しました。また、イギリスが厳格な北アイルランド国境の設置を避けたい意向を再度主張しました。

北アイルランドの保守派地域政党、DUP=民主統一党もまた、北アイルランドに「EUと共通の規制地域」を設置するとの草案の文言を批判しました。昨年の英総選挙で過半数割れに追い込まれたメイ首相率いる与党保守党は、DUPと連携する閣外協力で合意しています。

草案は、イギリスとEUがともに北アイルランドを監督するとした上で、紛争解決の最終的な権利は欧州司法裁判所にとどまるとしました。

メイ首相は3月2日にEU離脱後のEUとの通商関係の方針を示します。メイ氏はEUと部分的に共通の規制を維持する意向を示すと見込まれています。バルニエ氏は「いいとこ取りは許されない」と述べ、こうした方針を受け入れない構えを示しました。