移民や治安などに関する支出を増やすべきと訴えました。同フォーラムに出席したエッティンガー委員(財政担当)は、GDP=国内総生産の1%としている現行予算を、1.1%をやや上回る水準へ拡大すべきと主張しました。

欧州委は5月に中期の予算の枠組みである「MFF=多年次財政枠組み」を巡る提案を行います。イギリスのEU離脱による穴埋めや複数項目での追加予算を盛り込みたい考えです。イギリスが2020年末にEUを離脱することで、約1400億ユーロのEUの年間予算は120億ユーロ(140億─160億ドル)程度減少します。

ユンケル委員長は武装組織などによる攻撃や移民などの新しい問題や、安全保障や投資に関する新たな共同プログラムへの対応が必要と指摘し「これら全てを(GDPの)1%で賄うことはできない」と述べました。エッティンガー委員はEU共通の農業政策や域内の「結束」に関する支出は減らす必要がありますが、加盟国間の格差を拡大するような大幅な削減は見込んでいないと説明しました。結束に関する予算は5─10%の削減となる可能性があります。同委員は新たな財源としてEU域内排出量取引制度(ETS)のほか、プラスチック汚染に対する特別税を挙げました。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテーノ議長も同じフォーラムでEU予算の「改革と強化」が必要とし、GDPの1%の基準は見直すべきと主張しました。企業関連課税や付加価値税、エネルギー・輸送に関する税などが新規財源になり得るとの考えを示しました。