国立経済大学貿易国際経済研究所のグエン・トゥオン・ラン准教授によりますと、FRBが2023年以来初めて政策金利を0.25ポイント引き上げたことに加え、前日の15日には、ベトナム国家銀行もFRBの重要な会合を前に、基準為替レートを過去最高水準に引き上げており、これはベトナム国家銀行による適切な対応だと評価できるとしています。
米ドルは他国の通貨に対して上昇しています。ベトナムが金利を調整しなければ、米ドルはベトナムドンに対しても上昇することになり、これはベトナムの輸出にプラスの影響を与える可能性があります。ラン准教授は次のように述べています。
【テープ】LANG
「ベトナムからアメリカへの輸出は、より有利になると考えられます。一方、ベトナムのアメリカからの輸入は減少する可能性があります。また、為替レートの面でベトナムがより魅力的になるため、アメリカからベトナムへの投資も増加する傾向が見込まれます。このように考えると、ベトナムの貿易収支は改善する可能性があります。また、資本収支についてもプラスの方向に動く可能性があり、ベトナムへの資金流入が増加することが期待されます。」
専門家は、FRBの利上げはベトナムにとって金融政策をより柔軟に運用できる機会であると同時に、公開市場操作などの政策手段を活用して公式為替レートを適切に調整する必要性を示す警告でもあると指摘しています。あわせて、今後の市場動向を注意深く見守り、必要に応じて警戒情報を発するとともに、状況によっては外貨準備を活用して市場を調整することも求められるとしています。
