(写真:rianovosti)

プーチン氏は「戦争」という言葉を何度も用いて西側諸国に警告を発し、ウクライナがロシアを攻撃するのを防ぐため「緩衝地帯」を設ける必要があるかも知れないとしました。黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)からの離脱を検討していることも明らかにしました。

また、アメリカ側も多くは第三次世界大戦を望んでいないとしながらも、アメリカ政府は事態の悪化を恐れていないという印象を与えていると指摘しました。
プーチン氏が行った発言の中で最も不可解だったものは、キーウを巡るものでした。昨年2月24日の侵攻開始後すぐにロシア軍はキーウ占領を試みたものの、失敗した経緯があります。
プーチン氏はロシア大統領府で、18人の戦場記者やブロガーを前に「キーウに戻るべきか、戻らざるべきか。なぜ私はそうした修辞的質問をしているのだろうか」と問いかけ、「これに答えられるのは私自身だけだ」としました。
キーウに関するプーチン氏のコメントはロシア国営テレビで放映されました。
テレビ会議では、国防省は新たな追加動員の必要はないとみていると指摘しました。一部では100万─200万人の動員が必要との声も上がっていますが、「それはわれわれが何を望むかによる」とし、ウクライナの首都キーウに対する攻撃に「戻るべきなのか」と疑問を投げかけました。
また、ロシアは敵軍の工作員に対応し、自国領土奥深くへの攻撃に対する防衛手段を改善する必要はありますが、ウクライナに倣って戒厳令を発令する必要はないと述べました。
テレビ会議で、ロシアに「ある種の特別体制や戒厳令を導入する理由はない。現時点でそのようなものは必要ない」としました。
さらに、ウクライナの反攻は6月4日に始まりましたが、どの地域でも成功しておらず、ウクライナの人的被害はロシアの10倍と指摘しました。ウクライナは160両以上の戦車と海外から供給された軍事車両の25─30%を失った一方、ロシアが失った戦車は54両としました。
ロイターはプーチン氏の主張を独自に確認できていません。
プーチン氏はこのほか、ウクライナはアメリカから供給された高機動ロケット砲システム「ハイマース」を使用して意図的にカホフカダムを攻撃し、これがウクライナの反攻の妨げにもなっているとしました。
ウクライナにおける「特別軍事作戦」の目標は状況に応じて変化するかもしれませんが、その基本的な性質は変わらないとしました。(ロイター)