ウクライナのゼレンスキー大統領=Sputnik

ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ロシアのプーチン大統領や主要閣僚ら政府指導部を対象に無期限の制裁を科す大統領令に署名しました。ウクライナへの入国を禁じるほか、資産を凍結しました。東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクをはじめ各地でロシア軍との激戦が続く中、対決姿勢を改めて示しました。

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問はイギリスのBBC放送に対し、ウクライナ軍兵士が「前線で毎日100~200人が死亡している」と指摘しました。同時に、ロシアが2月24日の侵攻開始以降に占領した領土を返さない限り、停戦交渉再開には応じないとの考えを示しました。

一方、アメリカ国務省高官は9日、上院公聴会で証言し、ロシアの原油や天然ガス輸出に伴う歳入がウクライナ侵攻前より増加している可能性があるとの見方を示しました。ロシア産原油の禁輸措置を取る欧米に代わって中国やインドと取引を続け、制裁の「抜け穴」になっているとみられます。

ゼレンスキー氏は9日の国民向け動画で、欧州各国などと協力し「ロシアに対して明確な圧力を加えることが必要だ」と訴えました。前線で大きな戦況の変化はなく、セベロドネツクを含め東部ルガンスク、ドネツク2州(ドンバス地域)でも持ちこたえていると指摘しました。南部ザポロジエ州ではロシア軍の進軍を阻み、東部ハリコフ州では押し戻していると強調しました。(東京新聞)