その後、両首相は会談を行い、ベトナムとリヒテンシュタインの協力を一層促進するための具体的な方針や方策について意見を交わしました。

会談で、フン首相は、ベトナムと欧州自由貿易連合(EFTA)との自由貿易協定(FTA)交渉が、14年の歳月をかけ、21回の交渉を経てきたことの特別な意義を強調しました。

この協力協定の締結により、両国・地域の関係に新たな展望が開かれ、ベトナムとEFTA加盟国の共通の繁栄に積極的に貢献するとともに、地域および世界の平和、安定、協力の強化につながることが期待されています。

さらに、フン首相は、金融分野が両国関係の新たな柱となる可能性があると強調し、リヒテンシュタインに対し、投資ファンドの設立・運営、銀行制度、グリーンファイナンス、グリーン資本市場、国際資産運用、さらにデジタル経済、ブロックチェーン、実物資産のトークン化に関する法的枠組みについて、経験を共有するよう求めました。

また、リヒテンシュタインの金融機関や投資家に対し、ベトナムの国際金融センターや資本市場への参加を促すよう呼びかけました。

フン首相は、国連においてリヒテンシュタインが多国間主義や自由貿易の推進、国際法に基づく地球規模の課題の解決に積極的な役割を果たしていることを評価しました。

一方、ブリギッテ・ハース首相は、今回がリヒテンシュタイン政府による初のベトナム公式訪問であり、両国の強固な外交関係の構築と強化における歴史的な節目になると強調しました。

また、今回の訪問を新たな弾みとして、ベトナムとリヒテンシュタインの幅広い分野における協力を、より効果的かつ実質的なものへと発展させていきたいとの考えを示しました。

両首相は金融、科学技術、イノベーション、ハイテク製造業の各分野で、専門分野別の協力枠組みの構築に向けて検討を進めることで一致しました。さらに、国連や双方が加盟する多国間フォーラムにおいて、相互に連携し、支持し合うことを確認しました。

会談の終了後、両首相は、ベトナムとリヒテンシュタインとの間の二重課税防止協定の署名式に立ち会いました。