アメリカは今月15日、インド太平洋地域の平和と安全のため、オーストラリアとイギリスとともに「AUKUS」と呼ばれる新たな安全保障の枠組みを創設してオーストラリアの原子力潜水艦の配備を支援する考えを示しました。
これによってフランスとオーストラリアが共同で進めてきた潜水艦の開発計画は破棄されることになりました。
フランスのルドリアン外相は17日、マクロン大統領の要求を受けてアメリカとオーストラリアに駐在する両フランス大使の召還を決めたと発表しました。
ルドリアン外相は声明で「オーストラリアとアメリカの発表は極めて深刻だ。大使の召還は異例の決定だが、正当化できるものだ」としたうえで「開発計画の破棄と新たな枠組みの創設は、同盟国とパートナーの間で受け入れられないふるまいだ」として、強い憤りを示しています。
ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議のホーン報道官は「フランスの立場も理解できる。これまでの長い同盟関係の中でもそうしてきたように、互いの意見の相違を解消できるよう取り組んでいく」とコメントしています。
フランスがオーストラリアに駐在する大使の召還を決めたことについて、オーストラリアのペイン外相の報道官は声明を出し「これまで明確に伝えてきた、われわれの国家の安全保障に従った決定に対し、フランスが深く失望していることをオーストラリアは理解する」としています。
そのうえで「重要なパートナーで、インド太平洋地域の安定に不可欠な存在であるフランスとの関係を、われわれは重視しており、このことはこれからも変わらない」としています。
(NHK)
