マクロン大統領(写真:TASS) |
アバヤは顔や手以外の全身をゆったりと覆う長い丈の衣服で、イスラム諸国の一部の女性が着用する伝統的な民族衣装です。アタル教育相は8月27日、テレビ番組のインタビューで「アバヤはもう学校に着ていけない」と宣言しました。マクロン氏も1日、「我々の国の学校は政教分離が原則だ。この問題では一切妥協しない」と断言しました。
フランスは2004年、憲法で定める政教分離の原則に従って、公立学校の校内で宗教的な帰属を示すシンボルや服装の着用を禁止しました。イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用も禁止されたため、当時は「宗教スカーフ禁止法」としてイスラム社会から「イスラムの生徒を狙い撃ちにした差別」として猛烈な反発を招いた経緯があります。
マクロン政権はヒジャブを禁止した法律に基づき、8月31日付の公立学校への通達で、アバヤに加えて、イスラム教徒の男性向け伝統的民族衣装の「カミス」についても新たに禁止対象にしました。ヒジャブと同様に、教員の説得に応じず生徒らが着用を続けた場合、学校は処罰できます。これに対して、在仏イスラム教評議会(CFCM)は「アバヤは宗教的なシンボルではなく、ファッションの一種だ」などと抗議しています。(asahi.com)

