世界的に注目される出来事が起きると、偽情報などが言語をまたいで広がりやすく、注意が必要です。

フランスでは先月から、高校生たちが教員不足の解消や老朽化した施設の改善などを訴え抗議行動を続けていて、一部では混乱も起きています。

抗議活動が続くなかでSNSでは偽情報も拡散していて、エッフェル塔の前に集まった群衆の一部が車に火を付けている動画とともに「移民が秩序を崩壊させる」などとする文言がつけられた偽情報は、複数の投稿を合わせて日本語でも250万回近く表示されていますが、動画はことし5月にサッカーのクラブチーム「パリサンジェルマン」がヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝した直後の様子でした。

また、警官隊に向けて石を投げつけるなどしている映像に、「どう見てもフランス人に見えない」という文言が付けられた投稿は、およそ30万回表示されていますが、実際には去年インドネシアで撮影された映像で偽情報でした。

ほかにも、無関係の事故の映像などを使って抗議活動で起きたことだと偽って、移民を非難する偽情報の投稿が相次いでいます。

同様の偽情報などはフランス語や英語でもSNSで広がっていて、日本語に自動で翻訳されて拡散されているケースも見られています。

世界的に注目される出来事が起きると、SNSでは、それに乗じて自らの主張を強調するために、偽情報などを広げるアカウントがあり、安易に拡散や「いいね」をせず、発信元のアカウントやほかの情報源を確認するなど注意が必要です。(NHK)