(NHK)ブラジル議会は、ルセフ大統領が政府会計の不正操作に関わったなどとして、弾劾をめぐる審議を続けてきましたが、31日、弾劾裁判の審理を終え、議会上院で採決を行いました。

(写真:AP)
その結果、罷免に必要な議員定数の3分の2を超える、61人が賛成し、ルセフ大統領は罷免されました。弾劾裁判で大統領が罷免されたのはブラジル史上初めてです。
ルセフ氏はブラジル初の女性大統領で2期目の途中ですが、ブラジル経済の低迷や、政財界を巻き込んだ大規模な汚職事件に直面し、有効な手を打てなかった責任を取らされたかたちです。
これに伴って、副大統領のテメル氏が大統領に昇格し、「国民のために公共の利益を促進する」と、誓いの言葉を述べました。
テメル新大統領は2018年末までとなっているルセフ氏の残りの任期を務めます。
8か月にもわたった弾劾手続きは、国の威信をかけたリオデジャネイロオリンピックと時期が重なり、ブラジルの混迷を世界に印象づけました。
テメル新大統領が引き継がれた国内外の課題にどう取り組むのか、注目されます。
