グテレス国連事務総長は「AIの軍事および非軍事的な利用は、世界の平和や安全保障に非常に深刻な結果をもたらす可能性がある」と警告しました。AIの管理に向け新たな国連機関の創設を求める一部の国からの要請に支持を表明しました。

7月に安保理の議長国を務める英国のクレバリー外相は、AIが「人間の生活のあらゆる側面を根本的に変えることになる」と強調しました。気候変動への対処や経済活性化で役立つ可能性があるとしながらも、偽情報を煽り、武器取引を支援する恐れもあるとし、「AIには国境がないため、グローバルガバナンスの形成が急務だ」という認識を示しました。

中国の張軍・国連大使は、AIをどのように利用かつ規制し、科学的発展と安全保障のバランスを取ることが重要で、「AIが暴走する馬になることを防ぐ」べきという考えを示しました。さらに、AIに関するルール作りにおいて国連が中心的な調整役を果たすことを中国政府は支持すると述べました。

米国のデローレンティス国連次席大使も「いかなる加盟国もAIを使い人々を検閲、束縛、抑圧、無力化してはならない」とし、リスク対処に向け協力する必要がとしました。

一方、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は、国際的な平和と安全保障の維持を任務とする安保理がAIについて議論する必要があるのかと疑問を呈しました。

(ロイター)