ウクライナの小麦を載せる貨物船=AFP/TTXVN |
ロシア側は、ロシア黒海艦隊基地を攻撃した無人機の一つが、黒海の回廊を航行する穀物の輸送船から発射された可能性があると主張していますが、OCHA=国連人道問題調整事務所のグリフィス所長(事務次長)は会合で「攻撃があったとされる時に回廊に輸送船はいなかった」と述べました。
ロシア側は、輸送船の安全を保証した回廊が攻撃に使われたとして、ウクライナ側が「回廊を軍事目的で利用している」(ネベンジャ国連大使)と非難しました。「合意の下で航行する民間船の安全を保証できない」(同)と主張しています。グリフィス氏はロシアの主張に否定的な見解を示しつつ「ロシアが、この合意から脱退したのではなく、一時的な履行停止だと保証していることに勇気づけられている」と述べ、合意の継続を訴えました。
黒海を通じたウクライナ産穀物の海上輸出はロシア、ウクライナと仲介役の国連、トルコの4者が7月下旬に合意しました。期限が11月19日に迫っており、更新できるかが注目されています。ケニアのキマニ国連大使は「世界は飢えており、この事態はウクライナの戦争とは関係のない何百万人の人々の生活も厳しいものにしている」と述べ、合意の継続が必要だとの考えを示しました。(毎日新聞)

