
写真:vietnmaplus.vn
宗教対立が激しさを増し数千人が死亡している中央アフリカを、国連のパン・ギムン事務総長が訪問し、「このままでは20年前のルワンダの虐殺の二の舞になりかねない」と警告しました。
アフリカ中部の中央アフリカでは、去年3月に起きたクーデター以降、多数派のキリスト教徒と少数派のイスラム教徒の対立が先鋭化して、互いを襲撃しこれまでに数千人が死亡し、90万人以上が国内外に避難する事態となっています。
こうしたなか、国連のパン・ギムン事務総長が、5日、首都バンギを訪問し、20年前に同じアフリカのルワンダで80万人以上が虐殺された状況に似ていると指摘して、「このままでは、国際社会が十分な対応を取れずに虐殺を招いた悲劇を繰り返しかねない」と警告しました。
中央アフリカには、現在、アフリカ連合や旧宗主国のフランスなどからおよそ8000人の部隊が派遣されていますが、兵力や資金が足りないため治安は回復せず、殺害を食い止めることができていません。
国連安全保障理事会は、アフリカ連合などの部隊に国連の平和維持部隊の資格を与え、兵力をさらに増やす決議の採択を目指していますが、採択されても増派の部 隊が実際に展開するには数か月かかるとみられていて、パン事務総長は治安回復に向けた一刻も早い行動が必要だと国際社会に呼びかけました。
