
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は20日、ニューヨーク市内で講演し、イラクで勢力を広げるシーア派が主体のアルカイダ系武装組織「ISIS=イラク・シリア・イスラム国」に対する軍事攻撃は「ほとんど効果はなく、むしろ逆効果になる」と懸念を示しました。
潘氏は、「シーア派主導のイラク政府、シーア派国家のイラン、そして米国の三者が、スンニ派への残虐行為に加担していると思わせることがISISの思惑だ」と指摘しました。イラク政府はISISを掃討するためアメリカ政府に空爆を要請しましたが、そうした軍事攻撃が実施されれば裏目に出るとの見方を示したものだということです。
その上で、スンニ派に影響力を持つサウジアラビア、シーア派に影響力を持つイランなど、近隣国家が戦闘の抑制を呼びかけることが極めて重要だと述べ、融和に向けた橋渡しをするよう促しました。
