国連のグテレス事務総長がアメリカ・ニューヨークでの記者会見で発言(写真:Kyodo/TTXVN)

国連のグテレス事務総長は8日、パレスチナ自治区ガザでイスラエルによる支援物資の搬入が阻止され、人道状況が悪化していることを受けて、「ガザは殺りくの場と化している。住民は終わりのない死のループに入り込んでいる」と、強い危機感を示しました。ニューヨークの国連本部で記者団に対して述べました。

グテレス事務総長は、イスラエルが、イスラム組織ハマスによる援助物資の横取りを防ぐため、監視を強化する措置を提案してきたことを明らかにしました。しかし、「援助がさらに統制され、小麦粉の粒子一つに至るまで無情に制限される危険性がある」として、この提案には否定的な姿勢を示しました。

また、イスラエルには国際法上、占領国として食料や医療、公衆衛生を提供する義務があるとしたうえで、「この中のどれも実現していない」と強く批判し、支援物資の早期搬入再開を求めました。

これに対し、イスラエル外務省の報道官は同日、SNSでグテレス氏の発言に反論し、「ガザで人道支援物資の不足は起きていない」と主張しました。報道官は、停戦が発効した1月19日からイスラエルが物資搬入を禁止した3月2日までの間に、「2万5000台以上のトラックがガザに入った」と説明しています。(時事通信)